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桜文鳥のウナさん闘病の話<コクシジウムと骨折>

こんにちは☀️

前回はウナさんがコクシジウムに罹っていて、その前兆のお話をしました。

主に、保温は大事!って話になっちゃいましたが、保温対策をしても下痢が治らなかったウナさん。

ウナさん、初の動物病院

「これはなんか変だぞ?」と思い、小鳥も診てくれる動物病院へ行きました。

ウナさん、お迎えしてからは初の外出です。

その日は気温が高かったのを覚えてます。

プラケースに移し、エコバッグにしまう時にバタバタ暴れていました。なるべく”そーっ”としたつもりでも、ウナさんは布やおやすみカバーをかける時はいつも暴れる君です。

これは現在でもそうです。

そして、お迎えした時の様にエコバッグ(しかも徒歩と電車)で運ぶわけですから、私はなんとも言えない姿勢で片腕を少し伸ばした状態で運んでました。風に煽られるだけで、「ウナさん、大丈夫だよー」と声をかけたり、周りから見たら独り言を言う不審者です。

電車は一駅でしたので、そこまで長距離移動じゃないのです。

ウナさんは電車は好きらしく、「ピッ、ピ!」と鳴く余裕がありました。

飼い主は運ぶのにエライ緊張しましたが、病院に着きました。

先生の診察が始まります。

保温しても下痢が止まらない旨を伝え、糞便検査をして頂きました。

顕微鏡で見る先生。

「あー、コクシジウムがいるねぇ。結構いる」

と、聞いた時、ガーーーーンとなったのを覚えています。

と言うのも、飼育書にコクシジウムは「衰弱して最悪のケースもある」と書かれていたからです。

こんなに元気な子が…立派に育っていると思っていたのに…

と、帰り道にグルングルン考えちゃいまして。

後日談ですが、「文鳥様と私」と言う漫画にもコクシジウムについて触れられています。ペットショップでお迎えした子にはあるあるな話で、自然と治るくらいで深刻になることじゃない、と受け取れる描き方をされています。

お薬をもらって、まださし餌雛だったウナさんは、さし餌後に投薬治療をします。

保定と投薬は大変!

この時の保定がまた大変で!

私は先代に白文鳥を二羽飼っていたのですが、帰宅拒否する子もいたのです。保定を極力嫌っていた私は、なるべく指から返そうと30分くらい格闘していたくらい保定慣れしていなかったんです。

保定を好む子って、それこそ「ニギコロ」できるくらい飼い主の手が好きな子じゃないと保定させてくれません。鳥さんの本能的に嫌いな子が多いと思います。ウナさんも保定は逃げてしまっていました。

「本当にコクシジウムなの?」ってくらい元気に逃げるものですから、私はプラケースなら保定できる様になりましたが、ケージ内の保定は時間かかります。

なので、保定係は主にパパがやってくれてたんです。

そして、何故か投薬係は私でした。一人で完結できるんですけど、パパの意向としては分担に拘っているのでそうなってました。

コクシジウム罹ったばかりの頃は保定こそ大変でしたが、お薬は素直に飲んでてくれてたんです。

しかし、段々とお薬を吐き出したり、飲みたがらなかったり投薬も大変になってきました。

投薬は朝、16時、寝る前の3回、毎日が格闘の日々笑

先生も「これは苦い薬だから、苦くない薬にします」とか処方を変えてくれるくらい親切にして頂いたんですけどね。

投薬中に起こった悲劇、骨折

そして、それは投薬2ヶ月目、2020年8月初旬の頃。

さし餌は卒業してて、投薬のついでに放鳥をしていて、ウナさんが一番遊びの時間が多かった時期の真夏のある朝。

パパがいつものように保定して、私がお薬をあげていた時に悲劇が起こりました。

保定しているパパの手の中で暴れていたウナさん、パパ曰く「ポキって音がした」と言い、お薬はあげたんですけどすぐケージに戻します。

しかし、止まり木に止まれなくなっているのです。

「傾いているし…足が変だ。」

すぐさま先生にメールを送り、先生からは「坐骨神経痛かもしれません。様子が変なら、また連絡ください」と返信が来て、様子は明らかに変でしたので、一先ずプラケースに移して様子を見ていたんですけど、足の向きが…ヤバい

と言うわけで、先生に診てもらいました。

先生がウナさんを保定すると、「あ、折れてる」と一言。

またしても、ガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!てなった訳ですよ。その当時はパパが仕事休みだったので、一緒に診察したのですが、パパに至っては「俺のせいだ…」と酷く落ち込んでしまいました。

「とにかく身体が変だから、痛み止めと骨がくっつく薬も処方します」

と先生が言って、処方しながら薬の説明も色々してくれました。

今でも覚えているのは、サルノコシカケと言う漢方を混ぜてくれたのが印象深いです。調べてみたら栄養素が高く、人間にも有効みたいですね。先生が苦い薬を好むのは、漢方をメインに処方しているからかもしれません。

その後、パパは帰り道の記憶がないほどのショックを受け、二人して「ウナさんは今後どうなっちゃうんだろう?」と心配したものです。

先生は「骨がくっつけば日常生活に支障がないくらいに回復する」とは言ってましたが、飼い主二人のメンタルが弱めなため(特に動物関連が弱点です)立ち直るのに時間がかかりました。

その頃の写真は撮らなかったです。インスタを頻繁にアップしていた時期でしたが、更新が途絶えてフォロワーさんに心配されたくらいです。

とは言え、足が折れても保定して投薬する日々は続くわけで…

飼い主としては終わりの見えない投薬生活で、特に保定係のパパに至っては保定を拒否する様になり、しばらくは私が保定と投薬をしていました。神経は私の方がまだ図太いかもしれません。

保定と投薬をイヤイヤしながらも飲み続けてくれたウナさんは、本当に頑張っていたと思います。

そんなある日…

悟りを開いた文鳥「なんてことはありません。抵抗しなければ良いのです。」

保定をしてお薬をあげようと、いつもの様に嘴の横をツンツンしていました。

ところがこの日のウナさんは違いました。

頭を少し下げて嘴も開けません。

そうです。ウナさんは悟ったのです。

無抵抗で何もしなければ、嫌いなお薬は飲まなくても良いんだ、と。

その時の眼差しが、ブッタのようで(ブッタのこと、よく知りませんけど)私たちは「ウナさんが悟ったよ…!」とびっくり仰天。

次の日の診察でその様子を先生に伝えたところ、餌に混ぜる粉薬に変わりました。不思議なことにその頃には、ウナさんのコクシジウムは治ってて骨もくっついていたんです…!ウナさんには解ってたのかも知れません。

なんで粉薬かというと、神経の繋ぎが悪いとのことでそのお薬でした。

延べ3ヶ月に及ぶ投薬生活からの解放で、ウナさんも飼い主も安心しました。

粉薬の投薬も1ヶ月ほどで終わり、完治したのがコクシジウムと診断されてから骨折を含め4ヶ月かかってます。

鳥をこれから初めて飼う人へ

私から言えるのは経験上、初めての鳥さんって変化があっても飼い主は気付かないケースが多いんです。

下痢も、人間だったら病院行くほどじゃないんですけど、鳥さんにとっては結構重症なケースもあります。

コクシジウムって寄生虫のことなんですけど、折角、懸命にさし餌しても栄養がコクシジウムに持っていかれるので、雛はお腹が空きやすくなります。一時期のウナさんの「ご飯ちょうだい!」アピールの回数は忘れましたがとても多く、実際のさし餌の回数も多くしてました。少なくてもペットショップでお迎えした時のマニュアル通りでは足りないと判断しました。ペットショップ推奨は3回か4回ほどですが、私は5、6回さし餌してました。

「ご飯がそのうに残っているかも知れないから、さし餌の回数は指示通りに。」と言う意見もありますけど、ウナさんの場合はさし餌の回数が多くて良かったんじゃないかなぁ、と。幸いなことに食欲旺盛で元々が丈夫な子だったので、コクシジウムを乗り切れたと思っています。

何が言いたいのか?と言いますと。

お迎えしたら、鳥を診てくれる病院へ一回は連れてみるべきです。

健康そうに見えても、実は「雛ならではの病気」に罹っている可能性もゼロではありません。

それとさし餌雛をお迎えするなら、雛にかける時間が予想以上にかかりますよ。

家族全員、或いは単身で外で働きに出ている人、学生、不規則な生活リズムの人にはさし餌雛は無理、と断言しても良いです。ゆとりのある人だったら、さし餌雛は良いですよ〜。

これは人間の赤ちゃんと同じくらい手間暇かかる、と言えば分かりやすいですね。雛でも鳥さんなので、昼行性で夜は飼い主も寝ていられるだけの余裕はあります。後は、人間とそんな変わらないかも知れませんね。

大変な部分もありますが、その分、鳥さんに愛情も芽生えてきて飼い主も親として成長できます。

文鳥って言葉は喋る子は先ずいませんが、意思疎通ができる感覚はあります。感情の豊かさも飼っていれば気付くでしょう。

私とウナさんに至っては、ケージ越しに指を差し出すとお歌を歌ってくれたり、お腹を撫でさせてくれたり、たまにそのままウトウトして寝たり笑 「ウナさん」と呼ぶと「ピッ!」てお返事してくれたり。

言葉では伝えきれないくらい文鳥さんは可愛いです!

ウナさんの場合は「悟りカワイイ」です!!


最後に謎の単語が出てきましたが、とある友人が言ってたのは

「生き物のいる生活っていうのは良いもんですよ」

が口癖になるくらい生活が変わります。勿論、いい意味で。それだけ存在感もありますし、言ってしまえば家族ですからね。


またしても、長くなりました。

ではでは^ - ^

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