#4 ショートフィルムを見る。
前回、「最近見た映画の感想を一方的に話すコーナー」で『Curve』という映画が挙がりました。
2016年に公開されたという、ホラーテイスト、10分程度の「ショートフィルム」です。
登場人物はたった1人。終始、セリフなし。映される理不尽な状況の説明もなし。たった10分なのに、恐怖は永遠に感じられる……
ショートフィルムだからこその不気味さがありました。
……もしかして、ショートフィルムって面白い?集中力に不安があるときでも短ければ見やすそうだし。これまでマークしてなかったけど。
ということで、面白そうなショートフィルム発掘、からの鑑賞、が今回のテーマです。
見たのは15本のショートフィルム。うち14本がホラー、1本がSFでした。
ホラーじゃないショートフィルムもたくさんあるんでしょうが、みんなで見るとなるとついつい騒ぎながら見れるホラーを選んじゃいますね。みんなで見れば(あんまり)怖くない。
今回は厳選して、その中から3本の感想を。
『Don't Look in the Mirror』
このショートフィルムを見て、思い出されるのは「鏡には悪魔が宿る」という迷信。
主人公の少女は、物語の冒頭でその「悪魔」に見初められたのか、奇妙な事態を引き起こすことになる鏡を持ち帰ってしまいます。鏡越しに悪魔と対峙したとき、人は鏡に映る自分の姿に何を思うのでしょうか。
映画自体は3分と非常に短く、内容やCGが凝っているとは言い難いものの、自分も鏡に取り憑かれてしまったらどうしよう……なんて少し考えてしまいました。
・・・
『Other Side of the Box』
クリスマス前、幸せなカップルの元に友人がある「BOX」を持ってやってくるところから物語は始まります。
そのBOXを開けると、サムネイルからも分かる通り、なんと人が出てきます。しかもおじさん。なんかちょっと濡れてるし、意思の疎通もできません。友人、なんてものを押し付けてくれたんだ。まるでプレゼントのように包装までして。
このBOXとおじさんをどうにかしないと……ということで話が進んでいくのですが、ラストシーン、理不尽さが迫ってくる演出がとっても怖い。しかもこの恐怖はここで終わらなさそうなのが、余計に恐怖を増幅させるのでした。
・・・
『消えない』
今回見た中で唯一の邦画でした。
心霊スポットを訪れた主人公は、赤い服を着た幽霊(たぶん)の女の子を意図せず連れ帰ってしまいます。どこに行くにもその奇妙なポージングを崩すことなく憑いてくるその子をなんとか祓おうと、あれこれ試してみるのですが…。
取り返しのつかないことになってしまい、主人公がその状況を諦めて受け入れようとしちゃう瞬間とか、滑稽なんだけど、よく考えたら恐ろしい。でも、特に結末のシーンは、やっぱりシュールで笑っちゃう……不思議な感覚になれるショートフィルムでした。
そして、毎回恒例「最近見た映画の感想を一方的に話すコーナー」。
これはいつも会の始めにやっているんですが、毎回ここで盛り上がりすぎて、予定していた時間をオーバーしてしまいます。
今回は、
ジーザス・クライスト・スーパースター(1973)
スタンド・バイ・ミー(1986)
ONE PIECE FILM Z(2012)
パージ(2013)
HiGH & LOW THE MOVIE(2016)
ブラックパンサー(2018)
9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019)
LAMB/ラム(2021)※日本では2022/9~。現在上映中
沈黙のパレード(2022)
トップガン マーヴェリック(2022)※MX4D、4DXでの鑑賞
ヒヤシンス(2022)※ショートフィルム
名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022)
ONE PIECE FILM RED(2022)
の13本が上がりました。
LAMBを入れると6本、約半数が新作でした。
そして、一番古い作品がなんと1973年。49年前、、
○今後の活動予定○
12月28日(水) 18時30分~
テーマ:「アナタのアカデミー賞」
お気に入り・脚本・演出・演技・音楽 の5つの視点から、
それぞれ選出してもらいます。
アナタが2022年に見たものであれば、新作・旧作問いません。
※いつでも新入部員募集中です。
※参加希望の方は、12月20日(火)までにご連絡ください。
○お問い合せ○
青少年交流・活動支援スペース(さくらリビング)
〒231-0062 横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティ6階
TEL:045-263-8020 FAX:045-263-8252
MAIL:kkspace@yokohama-youth.jp
TWITTER:さくらリビング@桜木町(@sakura_living)