サービスの価格設定の決め方

いつも思うことですが、新しく事業を始める人にとって値段を決めることって簡単なことではないと思います。

どの価格帯だとお客様に受け入れられるのか?
いくらだと利益を残せるのか?

そんな疑問や悩みはサービス提供者はたくさんあると思います。

私もハウスクリーニングの事業をスタートしたときに一番悩んだのは集客とサービス価格です。

集客はできても価格で失敗したことが何度もありますし、失敗の原因はすべて周りの相場に合わせてしまったことだととても反省するのです。
周りの相場に合わせるということがどういうことかというと、同業者のHPなどを参考にして「自分のサービス単価を調整する」して周りと似たような無難と思われる売価を設定することなんです。ただ、それは決して間違えではなく選ばれやすい売価なのだろうと私は推測しています。

ここでエアコンクリーニングの単価を例に考えてみましょう。
多くの人が閲覧し、利用するくらしのマーケットのエアコンクリーニング業者の料金例です。

細かく計算はしていませんがくらしのマーケットに掲載されているお店の平均単価はおおよそ8,000円です。

私は現在の相場を把握しているため何も驚きはしません。ただこの金額でサービスを継続し続けると、おそらく事業者は廃業に追い込まれると思います。
なぜなら、くらしのマーケットを利用してサービスを提供する事業者はサービス成約手数料として基本売上の20%と消費税をくらしのマーケットに支払います。10,000円未満の売上は一律で税込2,200円の手数料がかかります。

つまり、税込8,000円で請け負ったサービスの利益は2,200円差しひいて税込5,800円になります。さらにエアコン清掃に伺うまでの距離によってはガソリン代や移動時間、そして何より一般家庭のエアコン清掃はおおよそ90分の作業時間がかかります。原価がかかってきますから伊時間あたりの施工金額も3,000円を下回るため従業員を雇用してしまうと利益が残りません。

そして移動時間を入れると頑張っても1日3件以上回ることは条件が揃わないと難しいのです。

しかし、なぜ利益が出ないのを理解していながら8,000円という金額設定をしてしまうのでしょうか?

私の推測ですけど情報がない、もしくは相場感覚がわからないから周りに合わせ、価格を低めに設定する傾向があるからだと思います。
私が2年前にくらしのマーケットに登録した頃はエアコン1台で税込10,000円が相場でした。
現在は物価が上昇している中で平均価格が下がっているということを登録している人たちは理解しているのかも疑問なのです。

そこでひとつの例えなのですが美容室のヘアカットの全国平均はいくらか分かりますか?

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