強みが分からないアニメにモヤモヤする原作勢の感想【SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)】
どうだった原作勢?自分は『確かにわかるけどう〜〜〜ん(てっぺん狙わんのかい……?)』
日朝・土曜夕方アニメじゃないよね…コレ……です
なんでモヤモヤしてるのか言語化しようと思うので荒れてるのが理解できないアニメ勢もぜひ見ていってください。
【覇権を期待されていたアニメということ】
サカモトデイズは今のジャンプの準看板と言われてる漫画で、すごくアニメ映えする!と言われてたんですよ。キャラも個性的で人気でそうだしね。
"非考察系痛快アクションマンガポジ"
呪術やワンピほど考察考察言われていないけれども
ミステリー要素がありつつ、
抜きん出るほどのアクション・構図の気持ちよさ
テンポの良さが売りのマンガだと思います。
少し謎がありながら、個性的なキャラの会話・ドラマを楽しみつつ、アクションでキマる楽しみ方
ができるタイプの作品。
その中でも、癖がないから、大衆受けしやすいだろうと思われていたと思います。
ただアニメ化するにあたって、個人的な懸念点が……
<"マンガの方が動いてる"問題>
原作の絵がめちゃくちゃ上手い作品で言われがちなことで、数年前にもかなり話題になりましたよね。
そういう作品だと一コマでドバーンと決めることが多いからアニメにするのは難しいのかなぁ……とは思いつつも、何故かそういう系の原作は、それ以外も割と微妙な評価になりがちなのは何故だろう?
このコースなのか……?
どうなるんだサカデイ……と思っていました
<最序盤と作風が違う&スロースタート問題>
サカモトデイズ、序盤は日常アクションコメディの色がすごく強いんですよ。作画もポップだった。
自分は暗殺教室が好きだったので
『暗殺教室』みたいなんが始まったな〜
ああいう雰囲気の作品好きだったし追ってみるかーくらいの気持ちでした。
それが4、5巻辺りから
『遊園地回』から作画構図のギアが超絶上がる
呪術&チェンソーの中間なオサレ絵柄になる
ミステリー要素やキャラが増えて世界観が広がる
ことによって、急激に人気が上がったタイプかなと
アニメではつかみと作風調整が必要だと思っていました。最近の力入れてる作品(鬼滅・呪術)とかは
アニメで最初から結構チューニングされてますよね。キャラデザといい、構成といい……
サカデイは作風変わって人気出たのもあって
特に序盤のチューニング必須作品だと思う。
じゃあ、実際(先行配信2話まで)見てどうだったのか
【悪くは無いけど、もったいね〜!あ〜あ…】
糾弾するほどの酷さでは無いのが逆に……辛い!!
アクションが売りの覇権候補作品がニチアサ系作風でお出しされたことに困惑してるのかもしれない
上で言ったように、原作も途中からギアがかかるタイプだし、絵柄も初期はこんな感じだったと思う。
でも、絶対アニメ化する範囲にギアチェンジし始める『遊園地回〜』含まれてるんですよね……
(変化するってことが取り掛かる時点でわかるはず)
だったら、最初から人気の上がった方向性と絵柄でやった方が途中で変えるより違和感無いのでは……
あと、かなりアニメの1話って重要だと思うんですよ
そもそもの話
基本の絵柄って制作の区切りでしか変えられないだろうし、もう2クール決定してるんですよね。
(キャラPV見る限り、雰囲気が1話と同じだったし)
チェンジ後の雰囲気、アニメで見れないってこと?
<アクションの違和感は作画じゃなくテンポ>
原作序盤を見たアニメ勢はこう思うんだろうな……
確かに、そうなんだよ。展開も大きく変わってないし、序盤の雰囲気から大きくかけ離れては無い。
アクションもPVから思った数倍は動いていた。
じゃあ、アニメ(オンリー)勢に聞こう……
アクションすげ〜!!スカッとする!!
と思いましたか??
サカデイで読者が楽しみ(1番売りだと思ってる)のは
画面から受ける爽快感・テンポ感だと思う。
途中からギアが〜とは言ったものの
原作1話から『アクションの迫力・テンポ感良い』と
感じていました。(そっからギアが上がったという話)
元々、アクションがいいマンガだったんですよ。
アニメは原作1話より、テンポ・勢いがない気がする
アクション作画が売りじゃなく、流れの一部に過ぎない原作だったら(原作と同じくらいの作画なら)
ここまでは言わないし、むしろ
『普通にいいじゃん、原作以上の何を求めんだよ』
ってなっていたと思う。
原作がサカモトデイズだからこそ突っ込みたくなる
アクションに関して原作勢からは、おもに
という、意見があったように思います。
自分もこの意見すごくよくわかるんですよ。
『動いていたなら、何故もっさりしてるのか』
こう感じる理由を考えてみた
定点カメラだから?(視点があまり動いていない)キャラの動き自体はしっかりある
攻撃時、全体的に『スロー』が多めなせいか、テンポが遅く感じる
せっかくのキャラの動きが、スローの演出で相殺されてしまったのかなと思いました。
あと、やっぱりアクションがすごいアニメは、キャラもそうだけど、カメラもゴリゴリ動いてるよな……
(ひとつの要素だけじゃないんだな〜と)
これは原作をどう読むかにもよるだろうから
仕方ないのかもしれないけど……
個人的にアクション以上に違和感のある部分
があります、それは
<着彩とキャラデザの違和感>
キャラデザは事前PVの時から言われてたんですけど
個人的に気になったのは『色と影』です
キービジュアルの時点では『イイやん』と思った。
キャラデザ公開の時にウーン……と思っても
キービジュアル・本編を見ると気にならない
『全然いい』となった経験はあったんてすよね。
(呪術〇戦 1期)
だからキャラデザがウーン……でも「動いてから」
精神だったんですよ。事前PVの時は別だけど……笑
キャラデザの心配をしていたら
気になったところは「色・影」でした……
てっきり、キービジュアルみたいな色の感じで行くのかと思っていたので、思わぬ違和感でした。
どこから来てるこの違和感……と思って比べてみたら
影が「ぼかしブラシ」で塗られているみたい
だったからかなと思いました。
しかも一部じゃなく全体的にそうだった。
(ちなみにキービジュアルはアニメ塗り)
アニメで、ぼかし塗りはあまり見たことがなかった
絵だと自分は厚塗り寄りが好きだけど、アニメで
しかもはっきりしたカラーリングの中で
全体的に使われると、
ぼやっとした濁った印象になるんだな
と感じました。
なかなか『アニメでこの塗り見ないよな……』
どこからこの着想を……と思ったら
初期原作表紙の塗りからですか???(盲点だった)
じゃあ、なんでキービジュはアニメ塗りなんだYO!
作画とかなら、時間があれば……とも思えるけど
キャラデザとか、塗りはなかなか変えられないよねある意味原作に忠実……なのがなんとも……グギキ
【サカモトデイズをどう押し出したいのか】
作画というよりも、どういう映像にするかの方向性がうーんと思ってしまって………残念だなぁと
何度も言うけど、多分原作勢は
アクションが1番の売りだと思っていた
1話は作品の方向性を感じられる部分だと思うんだけど、何も知らないでみたアニメ勢は
『アクションが売りの作品なんだろうな!』
と、感じた人は少なかったんじゃないかなって……
自分が初見だったら、思わなかったと思う。正直……
原作1話は確かに日常ギャグだけど、
人気が出たのは『アクション超比重の方向性』に
なってからなので、そこを押し出さないと
売れてるって聞いてたけどどこが売りなの?
になっちゃうと思う。
今の時代1話切りする人も多そうだしさ……
制作陣『売りをわかってるのか問題』が出てくる
でも、ルーを2話で登場させるテンポなあたり、
途中から人気出たのわかってる気がする。
あの〜……映像面の方はどうでしょうか……?
基本、1話の方向性・クオリティを基準にして
判断すると思うんですよ………… ということは……
これが限界値ということなんでしょうか
アニメ化前からグッズ化してる所を見ると
個性的なキャラ達が出てくるから、
キャラ人気も狙っていこう!っていう意図が
あるのを感じるんだけど、
本編のキャラデザ・声で人気出るのかなぁ
と思ってしまって本当にごめんなさい!!
全力でやってるだろう制作陣に失礼かもしれないな
でも『原作の強みが減ったアニメ化』は悲しいです
<制作陣の押したい部分が分からない>
サカデイアニメは、作画の善し悪し以前に
『この作品はこれが強みだあぁあぁ!!くらえ!!』
っていう突出した『押し』を感じないんだよな
例えば……
"押し"が制作陣と解釈違いであれば、諦めるので……
今のままだと無味無臭なまま終わりそう……
それが1番嫌かもしれない
読んでくれてありがとうございました。