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30万人の学びを守れ

みなさんこんにちは。さくゴリラです。

今日は自分自身のキャリアを構築していくきっかけとなった、
不登校に関するお話しです。

さて、皆さんに質問です。
「小・中・高等学校の不登校の児童生徒は何人いると思いますか?」

子育て世代の親御さん。教員の皆様。はたまた企業の皆様。
どうでしょう。大体の数字はおもいつきますでしょうか。

正解は「30万人」です。
この30万人が多いと感じるか、
少ないと感じるかは個人差があると思います。

けど目線を変えてみてください。
30万人の人口で表現すると。。。
・沖縄県那覇市
・愛知県春日井市
・三重県四日市。
これくらいの規模感です。
(人口の数値は2019年ごろのデータなんで誤差があればすいません。。。)

この街に住む人全員が学校にいけない。
と考えてみると多いように感じませんか??

今日はそんなお話をしていこうと思います。


不登校児童は増えているの?

まずこのグラフをみてください。

文部科学省 COCOLOプランより

徐々に右肩上がりではありますが、コロナ禍以降で急激に増えています。
コロナによる環境変化に適応できないストレスが起因している。
などと言われていますが、実はまだエビデンスがないのも現実です。

あくまで持論ではありますが、私としては学校や学びかたのあり方が変化していることも一つの理由であると感じています。


きちんと相談できていない!?

正直、この部分が一番の課題だと私は感じています。

不登校児童の4.6万人が専門機関などで、
相談・指導を受けていない
と言われています。

このグラフは学年別不登校児童生徒数です。

文部科学省 COCOLOプランより

年齢とともに増加する傾向が見て取れます。

特に、中学入学後に急増しているということです。


私は現在、不登校児童専門の家庭教師を行なっています。

私が受け持つ生徒の9割が小学校高学年に差し掛かるタイミングで、
休みがちとなり、そのまま小学校を卒業。

その後のケアが不透明のまま過ごすこととなったために、
そのまま不登校が中学でも継続となった。という生徒が多い印象です。

(※学校や教員の皆様が悪いわけではありません。)
(※あくまで私の受け持ちの生徒さんに多い傾向なだけです。)
(※教諭の皆様におかれまして、本当にリスペクトしています。)

念のため気持ちを伝えておきますね☆

不登校は誰にでも起こり得ることです。
本当に突然やってきます。

でも無理に学校に行く必要はないと思っています。
心の健康こそが身体の健康でもあると私は思うからです。

ただ、この部分については担保してあげなければなりません。。。

居場所の提供

本来、学校は様々な学びを得られる場所です。
不登校の児童も同じように学びたいと思った時に、
きちんと学べるような環境や多様な学びができるように。
そして家庭と学校と何かしらの学びの居場所が
きちんと繋がることができるようにしたい。

そう考えています。

先日、文部科学省が
「義務教育段階の不登校のこの成績評価は、
その子が欠席中に行なった学習の成果を考慮できる」
と公表しました。

要約すると、一定の要件を満たした場合は、
自宅や教育支援センター、フリースクールなど学校以外の場所で
学んだことが、成績をつける時の評価対象とする。
ということです。

詳しい内容は今回は割愛しますが、
まずは、進歩が見られたことは非常に喜ばしいことです。

しかしながら、
これと同時にフリースクールの職員の方々は出席を認めてもらうための
資料作りなどに翻弄されるリスクもあることも私個人としては
感じています。

今回この部分については、触れません。
が、この部分が課題であると感じています。

しかしながら、不登校の子どもたちは学校に行けなくても、
意欲を失わずに学び続ける子どもにとって、
日々の努力に目を向けてもらえることは重要であり、
自分の存在を認めてもらっているという安心感につながる
と私個人は感じているので、本当に一歩前進したと感じます。

子どもの学習機会を奪いたくない

時折、不登校児童に対して「学校に行かなくていいって楽でいいね」と
発言する生徒や親御さんをいまだに見聞きします。

これは本当に声を大にしてお伝えしたい。
「完全なる間違いです」

不登校のこどもたちは、
「学校に行かない」ではなく、学校に行きたくても行けない」
状態なのです。

臨床現場で、実際に目にした生徒さんです。

・学校に行く時間になると、本当に腕がパンパンに腫れ上がる。
・大人においてもきらいな上司がいる方だけ、難聴になった。


すこし信じ固い内容ですよね。
でもこれが現実です。

それだけ心の健康は身体の健康とつながっている。
ということではないでしょうか。

日本国憲法第26条 「教育を受ける権利」

義務教育期間中は、皆平等に「教育を受ける権利」があります。

しかし今の日本では、
「学校に行けている人のみの権利」のようになっている
ことも事実である。と私は感じています。

フリースクールなども増え始め、選択肢も増えつつありますから、
もちろん少しずつ改善はされつつあります。

しかし、まだまだ発展途上であることは事実です。

日本国憲法ということは、
日本人ならば誰しもが生まれながらに持つ権利です。

学校に行けない生徒や学校が合わない生徒がいたら。。。
日本国憲法の「教育を受ける権利」は該当しないのでしょうか。

そんなことはありません。

とにかく学習機会を奪わない。
これは子どもの問題ではなく、社会と大人の問題であると私は思います。


最後に・・・

このようなことから私は不登校専門で家庭教師を行なっています。

本来であれば、フリースクールなどを立ち上げて
やっていくことも手段なのかもしれません。

まだまだしょぼい私では到底届かぬ部分です。

家庭教師では、対応できる数には限りがあります。

しかしながら、
小さな動きでも継続することで何かが変わると。

そう信じて行動しています。

教育にもっと笑顔を。

これからも微力ながら頑張っていきます。

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