12月8日の離乳食実習で伝えたかった事
12月8日離乳食実習を予定していましたが、中止となりましたので、お伝えしたかった事をここに書いておきます。
離乳食実習の目的のひとつに、離乳食についての理解を深めるというのがありますが・・いつも思ってはいたんですけど、「やってみないとわかんない」ですよね。
試作してみても、実際に食べてみてもらわないとわからない。わが子にあげてみて困った事や気になる事が出てくるかもしれません。
アフターフォローが必要だなーと思っていたので、公式LINEアカウントを始めました。
↓タップ「サクガワ健康体力づくり教室公式LINEアカウント」
わが子の離乳食の状況や、便秘や貧血(二つともなった)について、他の離乳食実習で質問に上がった事など、タイムラインで投稿していきます。
困った事や気になった事などがありましたら、メッセージを送ってください。
さて離乳食についての内容です。
離乳食の開始のサイン
Q. いつから離乳食を始めたら良いの?
A. 首がすわっている、5秒以上座れる、スプーンを口に入れたときに舌で押し出すことが少なくなっている、食べ物に興味を示している等が見られる5~6ヵ月頃が目安です。
わが子は5ヵ月くらいからヨダレが増えてきて、それもサインの1つでしたね。
離乳食をスタートした保護者に
「何をきっかけで始めようと思ったんですか?」って聞いたみたんですけど、「なんとなく」「そろそろだね、って言われたから」「ちょうど5ヵ月になったから(わが家)」など、けっこうテキトーw
なんとなくで良いですよー
ただ、離乳食をスタートしてみてもスムーズに受け入れしなかったら無理強いせず、切り上げてしまいましょう。
無理強いしてスプーンを嫌がるようになると進めづらくなるので。赤ちゃんの機嫌が良い時が良いですね。
もうひとつ、離乳食を無意味に遅らせる事はお勧めはしません。
離乳食を遅らせると食物アレルギーになりやすいかもしれないと考えられるようになったからです。
食物アレルギー予防のために遅らせようとする動き(流行り?)がありましたが、今は予防効果は無い、むしろリスクを高めるのではと言われています。卵黄が勧められる時期も最近、7カ月~→5ヵ月~と変更されました。
理由があれば別ですが、離乳食の開始時期は5~6ヵ月頃が良いかと思います。
初期の食材について
Q. 何からあげると良いのでしょう?
A. 初めての離乳食はトロトロにしたおかゆ(10倍粥)がおすすめです。適度なとろみがあって飲み込みやすい。スプーンに慣れてお粥が上手に食べられるようになってきたら、他の食材も試していきます。
離乳食の初期で使える食材については、つぶしやすく、脂が少ない食材。
米、パン、絹ごし豆腐、白身魚、じゃがいも、かぼちゃ、トマト、ほうれん草、にんじん、大根、冬瓜、白菜、玉ねぎ、卵黄、しらす(塩ぬき)など。
使える食材の情報はいろんなサイトで見やすく載ってますので「離乳食 初期 食材」で調べてみてください。いろんな味を体験させてあげましょう。
Q. 簡単なお粥の作り方を教えてください
A. 炊飯器でお粥を炊くと簡単でとっても便利です。セットして放っておく。火の番をしなくて良いのが良いですね。あとおいしい。
炊飯器の釜のメモリに合わせて炊くと全粥(5倍粥)ができます。離乳食の初期はもっと水の多い10倍粥が良いです。
お米の量を半分にして水加減を普通にして炊くと10倍粥ができます。
(例:0.5合のお米に、おかゆ1合のメモリまで水を入れてお粥モードで炊く)
炊けたお粥をハンドブレンダーでトロトロにするとあっという間に10倍粥の完成です。ハンドブレンダーが無ければ、すり鉢でつぶしたり、裏ごし器で裏ごししたりしても良い。
ただやっぱ、ハンドブレンダーが便利ではあります。
ハンドブレンダーを使って、ご飯から10倍粥を作る動画がありますので、よかったら見てみてください。
最初の与える姿勢について
大人のひざで抱っこ、または背もたれのあるベビーラックに乗せ、少し上向きで舌と床が平行になるくらいが飲み込みやすい角度。下をむいている時に口に運ぶとなかなか口の中に入っていきません。
上唇にスプーンをこすりつけるのではなく、上唇が閉じるのを待って平行にスプーンを引き抜きます。
離乳食の量について
初めて食べる食材は一さじずつあげましょう。アレルギー反応がでないか確認するためです。
目安量をお示ししますが、あくまで目安でこの通り食べられなくても構いません。
〇身長体重の伸びが身体発育曲線(母子手帳にあります)に概ね沿うように伸びているか。
〇元気があるか、顔色も良いか
等が適切な食事量が摂れているかどうかの判断になります。
冷凍保存について
初期で食べる量は少量です。離乳食調理後はすばやく粗熱をとって製氷皿等に入れて冷凍保存しましょう。
利用したい量だけ再加熱して与えることができます。
気をつけること
●のどにつまらせないこと
寝っ転がって食べさせたり、泣いている時に口に食べ物を入れないようにしましょう。
食べ物の大きさに注意します。中期はみじん切り、後期は5㎜、完了期は1cm角未満。
軟らかく煮て、きちんとつぶせるようにします。
万が一の時の緊急対応は一度確認しましょう。
↓小児の気道異物事故予防ならびに対応
●食中毒予防
しっかり、加熱しましょう。与える時はしっかり冷ましてからあげます。
保存するときは素早く粗熱をとって冷凍保存。
●牛乳を飲用として与えるのは1歳を過ぎてから
消化機能が未熟な時期に引用として使う量の牛乳を与えると鉄欠乏性貧血になることがあります。調理素材としては加熱して7~8ヵ月頃から使えます。
●はちみつは1歳になるまでは使わない
腸内環境が整わない1歳未満の乳児においては、はちみつに含まれるボツリヌス菌によって、乳児ボツリヌス症を発症することがあります。生後1歳以上になると、離乳食等により腸内細菌の環境が整うため避ける必要はありません。
離乳食実習レシピ
●材料(鍋で炊く場合)
米・・・・・・・・・・・・8g
水・・・・・・・・・・・80cc
にんじん・・・・・・・・10g
●作り方
①米を洗い、水に1時間以上おき、弱火でご飯粒が崩れるまで煮る。
②野菜を刻み、ひたひた少し多めの水を入れて軟らかく煮て、つぶす。
*おかゆも野菜もつぶして冷凍保存しておくと便利。
*にんじんの代わりに、カボチャ、ブロッコリー、しらす干し、小松菜等、いろんな食材がおかゆのトッピングになります。
●材料
豆腐・・・・・・・・・・30g
かつおだし(お好みで)
●作り方
①沸騰している湯(またはかつおだし)に、1cm角くらいに切った豆腐を入れて弱火で火を通す。
②スプーン等でつぶす。
*おかゆや野菜と混ぜても良いですね。
●材料
<鍋でつくる場合>
米・・・・・・・・・・15g
水・・・・・・・・・100cc
●作り方
①米を洗い、水に1時間以上おき、弱火で煮る。
<炊飯器でつくる場合>
●作り方
①米を洗い、炊飯器のメモリに合わせて水を入れて炊飯開始
②全がゆができるので、お湯を足してのばし7倍が湯にする。
●材料
白身魚・・・・・・・・・・15g
にんじん・・・・・・・・・5g
じゃがいも・・・・・・・・5g
ブロッコリー・・・・・・・5g
育児用ミルク・・・・・小さじ2
水・・・・・・・・・・・100ml
●作り方
①白身魚はゆでて、皮や骨を取り除いてほぐす。
②にんじん、じゃがいも、ブロッコリーをみじん切りにして煮込む。
③①と育児用ミルクを加えて適度なとろみになるまで煮込む。
*芋系の野菜が入るとトロみがついて、肉、魚が食べやすくなります。片栗粉を使ってとろみをつけても良い。
●材料(一人分)
鮭・・・・・・・・・・・20g
小松菜・・・・・・・・・10g
5倍がゆ・・・・・・・・80cc
●作り方
①鮭はお湯で茹でて、ほぐしておく。
②小松菜をやわらかく茹でて刻む。
③①と②をお粥と混ぜる。
*パサパサしやすいお肉、お魚は細かくしてお粥やご飯に混ぜると食べやすくなります。
●材料(小20個程度)
サバ缶(水煮)・・・・・・・1缶
木綿豆腐・・・・・・・・・・170g
片栗粉・・・・・・・・小さじ2
油・・・・・・・・・・・・適量
にんじん・・・・・・・・・10g
きゅうり・・・・・・・・・10g
*お湯に塩少々・またはダシ汁
●作り方
①サバ缶と豆腐の水気を切って合わせ、片栗粉を入れてよく混ぜる。
②フライパンに油を敷いて成型しながら、弱火で両面焼く、5分~10分程度焼く。
(野菜)
❶5mm幅くらいでつかめる長さ(5cm程度)に切って軟らかく煮る。
●材料(一人分)
ご飯・・・・・・・・・・60g
水・・・・・・・・・・・60ml
●作り方
①ご飯に水を入れてほぐし、隙間ができるようにラップをかける。
②500Wの電子レンジで3分程加熱する。
③軽く混ぜて蒸らす。
*炊飯器で軟らかく炊く場合は米1合に対して水を2合のメモリまで入れてお粥モードで炊く。
●材料(一人分)
鶏ももひき肉・・・・・・20g
白ネギ・・・・・・・・・7g
おろし生姜・・・・・・・1g
片栗粉・・・・・・・・・2g
塩・・・・・・・・・・・0.2g
豆腐・・・・・・・・・・10g
白菜・・・・・・・・・・10g
にんじん・・・・・・・・10g
コンソメ・・・・・・・・1g
●作り方
①白ネギを細かいみじん切りにしてひき肉と混ぜ、片栗粉とおろし生姜、塩を加えてよく混ぜる。野菜、豆腐は1cm幅程度に切る。
②沸騰したコンソメスープにスプーン等でひき肉を丸く成形して入れる。浮いてきたら野菜、豆腐を入れてよく煮る。
*肉団子にすると肉類は食べやすいです。
コンソメは大人の1/3程度の量にしましょう。大人用に作って、後から取り出して薄めたり、刻んだりしても良い。
レシピの感想
下記の記事の冒頭に上記レシピで参加者が気づいた点をまとめてますのでよかったらご覧ください。
楽しい離乳食にするために
初めての事は「わからない=不安」がつきものです。
経験者等から情報収集して「わからない」を少しずつ減らしていく、実際やってみて、わかってくると楽しくなってくるかと思います。
気になる事があれば、近くで相談できる人や役場に聞いてみましょう。
子育て支援センター等で近い月齢のお子さんがいる保護者と情報共有するのも不安が解消されます。
もちろん私にもメッセージを送っていただければ、喜んでお返事いたします。
↓タップ「サクガワ健康体力づくり教室公式LINEアカウント」