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【5分要約】子どもの心のコーチング
【子育てに関わる親、先生、指導者の方へ!】
ライフコーチとして、コーチをする/コーチを付ける/コーチングを学び続ける中で、この本に出会いました。
『子どもの心のコーチング』
本の内容の大部分は、「子どものためになる」親の子育ての方法が書かれています。この本の内容の素晴らしいところは、本質をついた鋭い指摘があるところ!
子どものためと言いながら、親の都合で「叱る」。「しつけ」という名目で怒鳴っている。なかなか言うことを聞かない子に乱暴をする。
▶︎そもそも子育てって「何を目的に」行っているの?
▶︎子育てっていう初めての体験に、丸腰で向かっていっていいのか?
親としての関わり方や指導者として在り方が、『コーチング』という手段を通して、わかりやすく書かれています。
・子どもが言うことを聞かない...
・いつも怒鳴ってしまう...
・来年から小学校...
・一人で起きられないまま...
・うちの子、周りより遅い...
そんな不安や悩み、また小学生を受け持つ若手教師。
絶対に読んで欲しい一冊です!!!
僕的には、出産した母親に赤ちゃんとこの本をセットでプレゼントして欲しいくらい、実践的な本です。
今日は5分で要約します♪
子育て・教育の目的は?『〇〇』
「子育てや教育は何のために行いますか?」
こう聞かれたら何と答えますか?
言い換えたら「親の役割は?」となるかもしれません。いろいろな答え方や言葉があると思いますが、本書では以下のように書かれています。
目指す目的は『自立』
親は、子どもの可能性を開き、社会で送り出すサポートをする
ここでの自立とは...
『人をあてにせず、自分の力で生きることができ、自分ではできない時に、素直に人に援助を求めること』です。
つまり、自立を『放任』と勘違いして援助しなかったり、子どもの経験を全て親がヘルプしてしまい成長の機会を奪ったりしないことです。
「3歳の子どもが、頑張って靴下を履こうとしてうまくいかず遅いから、お母さんが全てやってしまう。」
「お手伝いで食器を運ぶと、落としてしまいそうだからやらせない。」
「だめ、早く、だから、でも、だって、」と子どもに言っている。
親の「ヘルプ」が子どもをダメにする!
本書では、ここまで言い切っています。
自立という目的が分からず、今この瞬間を親の都合で、自立のための体験を奪ってしまってはいけない。
親から子への最高の贈り物は「サポート」なんです。
「私たちの人生に遅すぎることは決してない。私たち親は、子どものコーチになれる!」と述べ、まず次の15項目で、子どもをどれくらい観察することができているかをチェックしてみてください。と書かれています。
①子どもはよく笑う
②毎日が楽しそう
③目が輝いている
④友達とよく遊ぶ
⑤親によく甘える
⑥いろいろな物事に関心を示す
⑦子どもなりの自己主張をする
⑧話すときは視線を合わせる
⑨親の過剰な干渉や介入を嫌がる
⑩危険の回復が早い
(※ 7歳以上の子どもは次を追加)
①朝自分で起きられる
②学校などでの出来事をいろいろ話してくれる
③悩みがあるときは打ち明けてくれる
④親の意見を求めてくる
⑤我慢できるが、我慢しすぎることはない
項目が少なかったり、「これに○ついてないわ...」と感じたりした方。
そんな方には、
どんなサポートを?
どんなことを教えたらいいの?
次にいきましょう!
子どもに教えたい!『3つの力』
子どもに教えたい力は、以下の3つ。
『愛すること』
『責任』
『人の役に立つ喜び』
〜愛すること〜
愛することは、親がまず初めに教える必要があります。
難しく考えず、豊富なスキンシップから始まり、子どもの存在全てを愛してあげること(=自己肯定感を高める)が一番最初の親の役目です。
「甘やかすといいうことですか?」
違います。甘やかし=ヘルプです。
話を聞いてほしいと来たときは、しっかり聞いてあげる(甘えを受け入れてあげる)。ジュースを机にこぼした時、子どもがきれいにできるようにサポートしてあげる(甘えを受け入れる)。
「もー!」と言って叱って親がやればその言葉で、行動ではなく「僕ってダメなんだ」子どもは捉えてしまいます。
親や教師の言葉と行動で「子どもの心」が育つのです。
愛するといった当たり前のことを頭に置いておくだけで、子どもやクラスの子への関わり方が変化します。
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〜責任〜
子どもにどんどんやらせて、体験させること。
その体験からのみ、子どもは責任を持つことの重要性を学びます。
原因となる行動
⇩
困る結果
⇩
居心地の悪い体験、困る(葛藤)
⇩
原因を考え、行動を改める
⇩
結果が変わる
責任を教えるプロセスで、子どもが、自分の起こした行動の当然の結果を体験することはとても大切です。遅く起きた子どもが遅刻をする、忘れ物をした子どもが罰の悪い雰囲気を感じる。これらも体験なのです。
「かわいそうだから。。。」
そういって子どもの体験を奪い、いい体験しかしない子どもは変化に怯えます。そこで嘘をついたり、誤魔化したり、ばれたくないから人のものを盗んだり、、、。学校現場でも頻繁に起こりうることです。
「あなたは、どんな子どもになってほしいですか?」「そのヘルプは、子どものためですか?」
親、教師が試される場面です。
これまで楽だから、面倒だからといって手をかけてしまっていることはありませんか?
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〜人の役に立つ〜
私自身、小学校・中学校で担任経験から、子どものやる気をあげるために、いろいろなことを考えて実践してきました。
年4回の研究授業を初任時代からもらって授業実践をしたり、1年間の指導を論文としてまとめたり、初任者教員の研修でお話をさせてもらったり...。
主体的・対話的・やる気・協働的など、、、
教育に携わる人にとっては、永遠のテーマです。
本書では、このやる気や子どもの変化を促す方法について、
『外発的な動機づけではなく、内発的な動機づけを重視しなさい』
と書かれています。
つまり、「褒める、叱る、お金、物」といった外から刺激ではなく、「人の役に立つ喜び」を子どもに与えよ。この種を植えよ!
と書かれています。
0、100ではなくといった意味だと思います。褒めることをしない親や教師はいません。全ての関わりの中に「人の役に立つ」という種と役に立った時に感じる感情を大切にせよ!ということです。
「手伝ってくれてありがとう。あなたが食器を運んでくれるから早く片付くわ。ママ嬉しい!」
⇩
行動+ママの感情(嬉しい)
人の役に立つことで、人が快の感情を得ることを子どもに伝えること。
これは、大人になって仕事をすることと通じます。
「褒められたいからやる」「100点取ればお小遣いアップだからやる」といった副作用が全く出ない方法です。
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子どもを幸せにする!『しつけの技術』
しつけ=「躾」と書きます。
人と一緒に幸せに生きていくための在り方を教える行為
こう定義されています。
決して、親が抱く「理想の子ども像」にするために叱る行為ではない。
自立のために、自律を教えるプロセスで、自由に生きやすい生活習慣を身につけさせること。これが、しつけです。
「そんなこと言ったって!イライラするよ!」
わかります。。。
なので、この章では
「イライラしたときの対処法」と「子どもを幸せにするしつけの方法」
をまとめます。
「イライラしたときの対処法」
①自己認知して、その感情を言葉にする。
「イライラしてきた、あー怒りたいかも!」とその空間に今の自分の状態を口にすることで、自己認知することができ、気持ちが落ち着きます。
②その場を離れて60秒待つ。
怒りなどの感情は、60秒ほどで収まると言われています。
今イライラする環境から距離をとり、60秒ほど深呼吸でもしていると自然と怒りは収まってきます。
「子どもを幸せにするしつけの方法」
①子どもとどう生活するかの「枠組み」をはっきり示す
②親が望む子どもの具体的な行動がどれかを特定する
③子どもがその言動をするのをひたすら待つ
④その場面でプラスのメッセージを視線を合わせて伝える
① まず親が子どもと生活する上での枠組み=ルールを決めて、はっきりと示すこと。この枠組みとは、「価値観」です。この価値観がはっきりしていることで、子どもの行動全てに反応することなく、価値観を軸に行動することができるようになります。
②その価値観の中で、望む子どもの具体的な行動を特定します。
『いつ』『何をするか』を明確にすることが重要です。
③待ちます。
④その場面を見逃さずに、しっかりと伝える。そうすることで、その行動自体が強化されて、また行うようになる。といった流れです。
学校の中で、40人のクラスをうまくまとめている背景には、この4段階がうまく機能しています。
⇩
①学級目標を決める時に、クラスで大切にすること(枠組み=価値観)やルールを明確にす。
②その目標や価値観を言動レベルで明らかにする話合いを通して、クラスの中に増やしたい行動や文化を明確にする。
③④教師は、その行動にアンテナを高くもち、その行動を価値付けクラスに広める役割を行う。
子どもは、教師をよく見て一番の「師」として真似ます。教師が一貫してクラスの価値観やルールを守り続け、その文化をクラスに広めることを続けることが、クラスとして色が出ることやクラスとしての一体感が高まることになります。
「家族で決めたルールはありますか?」
「我が家の価値観はありますか?」
詳しい内容や指導方法はこの本に書いてあるので、是非読んでみてください。小さくて薄く、持ち運びやすい本です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました♪
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今後、教育やコーチング内容を定期的に記事にします♪
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