好きという気持ち
「ディズニー大好き!」
そう信じ込んでいました。
しかし好きでも嫌いでもなくなってしまいました。ある気づきをきっかけに。
----------------------------
6歳のときに母を亡くしました。
「会いたい」
言っても戻ってこないんだから、仕方ないんだからと思って、寂しさをまわりに打ち明けることをしませんでした。
「お母さん大好き」
素直になれなくて、他人を信じられなくて、言葉になりませんでした。
素直になれない代わりに、母が大好きだったものを全力で肯定するようになりました。
その一つが、ディズニーでした。
母がすきだったディズニーランドやディズニー映画を好きになりました。
自分が大切に想っている人を否定されると、自分を否定されたように感じることがあると思います。
恋人の悪口を言われたとき、自分もショックを受けます。
そして同じように、その人が大切にしているものを否定されると、また自分も否定さたように感じると思います。
恋人の家族のことを悪く言われたとき、どことなく自分までショックを受ける。
大切な人が大切にしている人やものごとを、自分も大切にしたいと思えるからこそ、ショックなんですよね。
私の場合、ディズニーを否定されると、ディズニーを大切にしていた母を否定されたように感じ、
母を否定されると、母を大切にしている自分まで否定されたように感じていました。
だから抵抗するように、ディズニーを好きになった。肯定するようになったんだと思います。
好きなものでガチガチに固めて、自分を守るのは安心しますが、否定されたり攻撃されたら、とたんに崩れてしまう、脆い状態でもあります。
しかし、あなたとあなたにとって大切な人は別ものです。
あなたの子どもはあなたではない。
あなたの親はあなたではない。
あなたの恋人はあなたではない。
あなたの友達はあなたではない。
そんな当然のことを忘れて、いつの間にか重ねてしまうことがあります。
私は母と一体化していて、そのことにずっと気づきませんでした。
----------------------------
一般的に負の感情と言われるものに、隠れている自分の思い込みは、比較的見つけやすいかもしれません。
では、あなたが「好き」と思っているものはどうですか?
ほんとうに、あなたがそれを好きなのでしょうか?
誰かの思いに寄せてはいないでしょうか?
好きでいることで、何かを正当化しようとしていませんか?
ちょっと疑ってみませんか。
気づくことが、ありのままで生きていくための第一歩だと信じています。
さくら