絵から物語をつくるという絵本づくり
昨年の秋頃にアートセラピーのスクールで開催していた「わたしの絵本作り講座」というものを受講していました。
こちらの体験記を通じて、「物語」のチカラをお話していきたいと思います。
実は受講が始まったときに記事を書いていましたが、少し時間が経ってしまいました。
絵本をつくるというと、通常はストーリーを考えて、絵を描くというパターンがあるかと思います。もちろん、子どもの絵本でも絵に文章をつけるという作品もあるためすべてがそうであるとは言い切りません。
この講座は「絵」を描いてからその「絵」のイメージをもとに湧きおこる物語をつづっていくというスタイルでした。
イメージの世界から物語が生まれ、その言語化されたものから自分の心(無意識)を考察し、気づきを得ていくというプロセスがとてもユニークなものです。
全部で10ページの絵本になったのですが、初回からどんな物語になるのか分からないながらもちゃんと終結していきました。
物語を書き終えてから対話をしながら物語を深めていく時間があります。
その中で先生に「月」はあるけど「太陽」がないとコメントいただいたことに私は気づきを得ました。
今まで描くアートにも青い世界の中に黄色い光がひろがっているような作品が多くあります。
それはわたしは暗い中でも光を大切にしているからです。
大変なこと、ネガティブだと思われることが次の未来へとつながっているそんな感覚があるということもあるし、純粋に暗いからこそ光がきれいに見えるということもあります。
また、陰と陽というと「一極二元論」という考え方も好きです。
「一極二元論」とは陰陽思想の基本的な理論は東洋哲学の『易経』に由来しているようです。
「一つの極に集約されるが、その中に二元的な要素が共存する」という考え方です。これは、単なる二元論(物事を二つの対立する要素に分ける考え方)とは異なり、二元的な構造が一つの統一された極の中に収まっている点が特徴です。
物事にいい悪い、正しい正しくないというとらえ方ではなく、どちらもひとつのものから生まれているというものです。
話が逸れてしまいましたが絵から物語をつくるというプロセスで自分を探求することができたとても不思議で面白い体験でした。