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わたしの海~認知症の方向けのワークを体験して

こんにちは。毎日暑いですね。
8月は毎週のようにアートセラピーに関わらせていただいています。
認知症の方向けのアートワークのサポーターを体験させていただいた時のことについてお話します。

夏ということで「わたしの海」をテーマにしたアートワークでした。
絵の具でポンポンと台紙に色付けして
夏の素材(シーグラスや貝など)をコラージュしていくものでした。

ローラーで色をつけ終わった後に
海が近いところにお住まいだった方が故郷の海のお話をされていることがとても印象的でした。

皆さんそれぞれご自身でできることが異なり、
最初は「できない」とおっしゃられる方もいらっしゃったのですが
こちら側でサポートしながら一緒にアートをすることで
最後は楽しんでくださったことがとても嬉しかったです。


これまで私は子ども向けや大人向けのワークの現場に携わることが多く
高齢者や認知症の方のアートワークについては学びの場でしか体験したことがありませんでした。
しかし、製薬会社出身であったこともあり、認知症の勉強や施設に行ってお話を伺うことは働く中でも機会として今まで多くありました。
また、祖母が認知症だったこともありコロナ禍以降、施設の面会制限などがかかってから施設にお伺いすることはかなり久しぶりでとても貴重な機会でした。

もし、体験自体について忘れてしまったとしても
アートをしたことで参加者の方が故郷の海のことを思い出して懐かしんだり
絵の具をつけるのに手を動かすことや
素材を感じることでいきいきし

その瞬間に「楽しかったな」と笑ってもらえるだけでも嬉しいなと思いました。

アートのチカラは改めてすごいなと思うとともに
大人も子供もその年齢や対象の方のできることや特性に応じて
プログラムづくりしていくことがとても大切だなと感じました。





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