10着のワードローブ
月に一回はと思っていたけれど、久しぶりの投稿になってしまった。
またのんびり過ごしているので、最近実践していることについて書こうかなと久しぶりに書いている。
昨年12月の中旬に引っ越しをした。私は引越しの度に自分の持ち物を見つめ直す。家中のものを一旦把握して、要らないものは容赦なく捨てる。
・一年間使っていない
・もう壊れている、傷んでいる、汚れている
とりあえずこの基準で、不要なものは手放す。
夫は引っ越してすぐ長期の出張に出て数ヶ月帰ってこない。
なので引越し後の片付けは私に委ねられた。私の独断で片付けができるなんてワクワクする。
そこで久しぶりに読み直したのがこの本
【フランス人は10着しか服を持たない】シリーズ。
大好きな本だ。もう何度も何度も読み直している。だが今まで行動に移したことがなかった。なので今回はもう一度しっかり読み、実践して新居を整えようと思った。
だが今回引っ越す家はすごく広くて、収納スペースも沢山ある。
スペース的には今持っているものは1つも手放さなくていい。でも私は内装や間取りが気に入り夫に「ここがいい」とアピールしまくって念願のメゾネットマンションに住むことになったから、帰るたびに心が踊る家にしたかった。
家具や生活に必要なものは日頃から考えて買っていたので特に見直す必要がなかった。一番見直すべきだったのは服、靴、鞄だった。
私にはマイルールがある。それは靴は靴箱にしまえる数、服はクローゼットにしまえる数と、与えられたスペースに入る量しか持たないということ。
それともう一つ、新しいものを迎える時は、手持ちのものを一つ手放して、常に母数を変えないということ。
なのでクローゼットに入り切らないからと言って、新たに収納家具を買い足すのは私のルールに反する。
今回は夫の持ち物は夫の物なので触らない。夫も結構な衣装もちで、服も靴も沢山ある。勝手に私が私に課せたミッションは夫のものはそのままに、私の持ち物も全てスペース内に収めるというものだった。なので私は愛すべき家を綺麗に保つために、自分の持ち物と向き合う覚悟をした。
手始めにとりあえず手持ちの服、靴、鞄を全て出した。
仕分けをしていく中で、本の中に出てくる
◯この服は、今のわたしらしいと言える?
◯自分をどんな人間として印象づけたいか
という判断基準がすごく役に立った。
昨年の私は着たい服の系統が迷走していて、sheinで手軽な価格の服を色々買って色んなジャンルに挑戦していた。
“要る要らない”の仕分けをしていて分かった事がある。それは”安物買いの銭失い”とはまさに私のことで、こんな風に安く手に入れたものは要らなくなるまでのスピードもすごく早いということ。
“要らない”に仕分けられたものは、今までのジャンルから少し変えて買ってみたものや、sheinのように安く手軽に購入できて、消費するために作られた洋服たちだった。
逆に買ってから何年も経っているけれど大事に着たいと思い残しておく服は、私のボディラインを美しく魅せてくれるものや、私が心から好きだと思う流行り廃りのないスタイルのものだった。自分のスタイルに沿ったものは飽きることがない。
やはり私が魂レベルでキュンとくる物のベースは変わっていない。今回の断捨離で確信した。流行りに寄せてみたり、SNSで見たファッションを真似たりしてみたけどしっくりこなかった。主体性は大事だ。
私が目指すテーマは一言で表すと「クラシカル」だ。
イメージはオードリーヘップバーンのような、品性や、余裕、少しミステリアスな雰囲気、丁寧、自分自身を大事にしているという印象を与えられるようなファッション。世間や流行りに振り回されず、自分の芯を大切にしていて、強くしなやかな女性。私はこんな女性になりたい。
このテーマに沿って断捨離を進めて、これからも大事に着たい服が明確になった。毛玉ができていたり、このテーマにはそぐわないもの、大事によく着てもう傷んでいるものは感謝して抱きしめてから手放した。そしてそのシーズンに着るものを全てをハンガーにかけ、満遍なく大事にできるように、満遍なくコーディネートが楽しめるように収納の仕方も工夫した。
今私はいけてない服は1着も持っていないから、何を着ていて、いつ誰に会っても怖くない。クローゼットを開けるたびに幸せな気持ちになる。そして買い物に対しての価値観も変わった。今まではなんとなく良いなと思ったら買うこともあったけれど、持ち物の母数が減ると、新しいものを迎える事も慎重になった。間違えても手軽な価格の通販サイトではもう買い物しないだろう。
1番大きな変化は、自分に対する評価だ。
【自分の管理できる範囲で本当に大事なものを持ち、1つ1つに想いを巡らせ暮らす】そんな自分のことがすごく大事になった。愛おしくなった。
本の中にも出てくる
◯ありのままの自分に満ち足りる
まさにこれが出来るようになった。
今まで本を読むだけで分かった気になっていたり、自分が成長した気になっていたけれど、やはり実践して自分の人生に落とし込まないと現実は何も変わらない。行動しかないのだ。
もう一つ忘れたくないのは、自分のルールや美学を夫や周りの人に理解を求めたり、相手を変えようとしないこと。
一緒に暮らしていて、同じスペースを共有する仲でもそれぞれ大事にしている事はある。夫は夫の基準で買い物をし、物を大事にする。10着のワードローブは私が私の為に実践している事である。その境界線を意識すること、大事にする事はどんな時でも忘れたくない。
帰ってくるたびに心踊る家
開くたびに幸せな気持ちになるクローゼット
穏やかな日々
満ち足りた人生にありがとうである。