保険に頼らない整骨院を作るために柔道整復師として取り組んだこと
※noteでは10年前に柔道整復師の国家資格を取得し、鍼灸師の国家資格をとるため養成校に通いながら、整骨院開業に向けて下働きをしていた自分に向けて書いています。
ですので、マウントをしている表現があるかもしれません。
そこは、10年前の自分に向けて指導していると思っていただけますと幸いです。
10年前に柔道整復師の国家資格を取得した僕は、4年間修行させて頂いた整骨院をやめ、鍼灸師の国家資格を取るために、次の修行先は病院に勤務することを決めました。
朝から晩まで勉強と仕事でクタクタになって働きました。
さらに、当時は極真空手の選手として試合に出場していました。
ですので、仕事が終わって夜の22時から道場で1人、サンドバックを叩き、ウェイトトレーニングをするという生活をしていたのです。
そんな努力もあってか、仕事に勉強と大変なスケジュールの中でも地方の大会で優勝することもできました。
優勝した試合の後に、十二指腸潰瘍になるほど無理をしていましたが、当時は空手が大好きで、空手の考え方が仕事や勉強のモチベーションになっていました。※今でも空手は大好きなので試合の動画を見ています。
試合に優勝すると、師範や先生方から、今度は全日本や大きな大会に出ることを勧めてくれます。
しかし、僕は柔道整復師として保険診療に頼らない整骨院の開業を考えていました。
今ならば自費診療で開業する整骨院は増えていますが、10年前は保険診療の整骨院が当たり前でした。
そんな中、保険診療に頼らない整骨院を作るためには、同期の治療家と同じような生活をしていたらダメだと考えていたのです。
ですので、休日も極力治療の技術を学ぶセミナーに参加し、知識と技術を貪欲に取り入れていました。
それに加えて空手の練習…やれるところまではやってみたものの、
「全日本に出場する」「今よりも選手として強くなる」ためには、今以上の練習をしなければ一皮剥けることはできません。
様々な葛藤がありました。
保険診療に頼らない整骨院を作るための覚悟
このまま空手の選手をしながら、保険診療に頼らない整骨院を作ることはできるのか?
寝る前も、勉強している時も自問自答しました。
空手の選手を続けたら、開業はいつになるのだろう?
仕事や勉強の時間を減らして、空手を優先するのは正解なのか?
悩みに悩み、眠れないこともありました。
そこで、空手をやめ開業に向けて進む覚悟を決めたのです。
今まで何もかも中途半端だった僕が12年間空手を続けてこれたのは、本当に好きだったから。
空手を辞める時は、引き止めてくれる方もいましたし、たくさんの方から激励をいただけました。
本当に嬉しかったし、辛かったです。
でも、これで開業に向けて全力で取り組む覚悟ができたのです。
保険診療に頼らない整骨院を作るために、身につけておくべきこと
空手をやめてすぐに始めた新たな取り組みは、仕事が休みや半ドンの日に折りたたみベッドを持って
「腰が痛くて、色々と治療を受けたけど治らない」
「母親が肩こりが酷くて吐き気までする」
と、困っている方の自宅に伺い施術をするという往診治療でした。
「もし、往診で自分の顧客が100人になったら開業しよう!」と心に決めて始めた取り組みでした。
まずは、僕の友人や親戚に相談し、体の不調で悩んでいる方がいたら紹介していただき、
「1回目は無料にするから」
と、本当に困っている人を施術することで、経験も技術も身につけていけると考えて行動したのです。
もちろん最初からうまくはいきませんでした…
しかも、往診を始めたことで自分の休みは無くなります。
でも、これは開業に向けての修行だと思い始めたことだったので、今日1日の施術でわからないことがあれば、帰ってから寝る時間を削って医学書を開き勉強をしました。
それに加えて、鍼灸の国家試験も控えていたのでいつも寝不足でした…
整骨院を自費診療で開業するための決意
思い返してみると、この時期は年に3日ほどしか休みはありませんでした。
さらに、当時は20代…
友人からの「今日飲みにいかんか?」「週末はバーベキューしようや」
と言う誘いも全て断り、仕事と勉強に全ての時間とお金、エネルギーを注いだ時期でした。
そんな生活をしていたので、周りからは「アイツ最近のり変わったなー」
「付き合いの悪い奴や」と、なじられました。
寝不足でガサガサの肌
次第に減っていく友人
鍛えた体も徐々に痩せ細っていき、久々に会う人からは「お前大丈夫か?」と心配されることもありました。
しかし、今だから言えることですが、この時に頑張ったから今があると思っています。
そして、往診をはじめて3年が経ち、ふとカルテをみてみると顧客の患者さんが130人をえていました。
自信を持って自費診療で整骨院を開業する決意ができたのです。
保険を使わず整骨院を開業する時や自費移行する際に必要な条件
整骨院に限らず、事業をするときに必要なものは、
1.人の気持ちや文章を読み取る力
2.経費や売上を計算する力
3.人間性
の3つが必要だと思っています。
この3つのことを自費診療で整骨院を開業するときに当てはめてみると、
1.問診や検査によって患者さんに適した施術を提案できる知識と経験
2.整骨院を開業するときの費用と運転資金の準備
3.長年技術と知識を磨き続けて身につく人間性
この3つは開業前に身につけておくことが必要かと思います。
HONDAの創業者である本田宗一郎さんの本を引用させていただくと、
「技術の基本は礼儀である」
「私は若い社員に、相手の人の心を理解する人間になってくれと話す。それが哲学だ」
と言うことが書かれていました。
患者さんの立場になって問診や施術ができるようになってから、開業することを10年前の自分に伝えたいです。
そのために、一日一日を大切に過ごしていただけると、開業したときにはたくさんの患者さんを笑顔にできると信じています。
最後に
最後にちょっとだけ私の宣伝をさせてください。
私は保険診療に頼らない整骨院を作るためのサポートをする「治療院成功塾」を運営しています。
治療院成功塾では、
「将来自費診療のみで整骨院を開業したい」
「保険診療をやめて自費診療のみで整骨院を作りたい」
と言う先生が集まりともに学びを深めています。
2020年の3月から活動を開始し、コロナ禍の中でも全員が自費診療の売り上げを2倍以上に増やしました。
保険診療に頼らない整骨院を作っていきたいとお考えでしたら、治療院成功塾で提供するコンテンツがきっとお役に立てると考えています。
もし、整骨院の自費移行や自費開業でお悩みでしたら下記URLより、LINEの方にご登録いただき、ご質問いただければ幸いです。
※礼節を重んじない方や、社会人・医療人としてモラルにかける方はすぐにブロックさせていただきます。
(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)