セルフケアの勉強#2 ヘアケア②
前回#1でヘアケアとヘアスタイリングについての知識をまとめた。
今回インバスの部分だけ分けて記事を書くことにした。
シャンプー
◉シャンプーの目的とは？
・ほこりやふけの除去→水で十分
・皮脂、汗汚れ、ヘアクリームやスタイリング剤の除去→水だけでは不十分。シャンプーで落とす（界面活性剤の作用）
・汚れはにおい、かゆみ、ふけの原因になる。
・洗浄しすぎても負担になる→個人の頭皮や髪の状態・性質に合わせて適切な洗浄力、有効成分を含むものを選択する。
・髪の質感を良くしたりするよりは洗浄が一番の目的なので洗浄力に着目してシャンプーを選択するのがよさそう。成分表示の前の方にあるのが主な成分なのでここを見てどれくらいの洗浄力なのかみる。＋質感をよくする成分や保湿成分をみる。
◉目的から考えるシャンプーの仕方
・まず水で汚れを十分に落とす。
（シャンプーの泡立ちをよくし、シャンプーの時間を短くする）
・シャンプーを泡立てて頭皮を洗う
（毛先に行くほど皮脂汚れは少ない。髪の毛はヘアクリームやスタイリング剤を落とすくらいで優しく洗う）
（濡れた髪はキューティクルが開いてダメージを受けやすい。過剰な摩擦をおこさないように）
・シャンプーをよく洗い流す
・トリートメントを髪の毛（頭皮ではない）につけて髪を保護
◉洗浄力？
・そもそも洗浄力とは：界面活性剤の作用＝①浸透作用（表面張力を低くして水が細かい隙間に入りやすくする）②乳化作用（油汚れを浮かせる）
・界面活性剤には種類がある。最近流行りの洗浄力弱めのシャンプーは両性界面活性剤のアミノ酸系がメインのシャンプー。なおいわゆる石鹸や合成洗剤（硫酸エステル系など）はアニオン界面活性剤。
・洗浄力の低い順に：ベタイン系→アミノ酸系→石鹸系→硫酸エステル系
（シャンプーでよく使用される界面活性剤について）
ベタイン系…コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタインなど
アミノ酸系…ココイルグルタミン酸TEA、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルサルコシンNaなど
石鹸系(アニオン界面活性剤）…ラウリン酸K、ミリスチン酸Na
硫酸エステル系(アニオン界面活性剤）…ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na
・ベタイン系はベビーシャンプーやサロン専売品でも使用される。
・アミノ酸系の洗浄力が低い順に：グルタミン酸系、アラニン系、グリシン系
・リーズナブルな価格帯のものは石鹸系や硫酸エステル系がメイン。
・石鹸系は生物分解されやすく自然に優しい。安全性も高い。
・シャンプーの目的から考えれば洗浄力が弱ければよいとは限らない。自分の髪や頭皮の状態に合わせて洗浄力を選択する。
◉シリコン vs ノンシリコン
・シリコーン…メチコン、ジメチコン、シロキサン、シリコーン、シランなどで成分表示されている。
・髪をコーティングして保護しつつ手触りをよくする成分。
・まとめると髪補修(コーティングによる)ならシリコンイン、頭皮ケアならノンシリコンといったところか
・シリコンが肌や髪に悪いわけではない。洗浄力に差が出る。しっかり汚れを落としたいならノンシリコン。
・シャンプーがノンシリコンでもトリートメントはシリコン入りが多い。
・よく汚れを落としつつヘアケアもしたいならシャンプーはノンシリコンでよく洗浄し、トリートメントはシリコン入りでしっかりコーティングすればよさそう。
◉保湿力？
・ヒアルロン酸、セラミド、リピジュア、植物オイル、天然由来エキス（チョウジ、大豆、海藻など）など。いわゆる化粧水に入ってそうな成分。頭皮の保湿。
◉防腐剤？
・湿気の強い浴室で保管するため。
・パラベンなど。肌に悪いとかでパラベンフリーが販売されていることがあるが、人体への悪影響は現在証明されていない（らしい）。
インバストリートメント
◉インバスとアウトバスの違いは？
・インバス（洗い流すタイプ）は髪が濡れてキューティクルが開いた状態であり成分が内部に浸透しやすい。髪のダメージ補修が得意？＋手触りをよくする。
・アウトバス（洗い流さないタイプ）は髪を整えたり熱や摩擦などのダメージから髪を守る。髪の保護が得意？＋手触りをよくする。
・インバストリートメントは髪のダメージ補修成分に着目して選択するのがよさそう（髪のダメージ補修成分については前回#1の記事に記載）
◉リンス vs コンディショナー vs トリートメント
・単語の使い分けはメーカー独自基準で共通の定義があるわけではない（らしい）。
・ヘアケアの機能が高いもの順に、トリートメント→コンディショナー→リンス、くらいの感覚でよさそう。
参考
chat gpt
化学の新研究