STEP3 大人になった私が将来やりたいこと
第3回の課題は「私が将来やりたいこと」でした。
これは、書いたことがない人はいないのではないでしょうか。
私は少なくとも小学校と中学校で2回は書きました。高校で書いた記憶はないけれど、履歴書の志望動機もいれれば数知れず…
でも、これはこれからも何度も確認していかなくてはいけないことのような気がします。1年に1回、もしくは5年に1回くらい書いて、自分の変化を確認していくのもよいかと思いました。
この回の講義のポイントは、「職種」×「テーマ」×「達成したい世界観」
実は、この「達成したい世界感」がまだ曖昧なのだと気づかされた回でもありました。
「大人になった私が将来やりたいこと」
私が将来やりたいことは、「水族館ではたらくこと」です。
今年の3月で、水族館で働いて10年になります。
水族館をめぐる社会状況は、どんどん変化しています。動物福祉等、動物に対する考え方、SDGsに代表されるようなこれからの発展のために見えてきた課題、そしてなんといっても、新型コロナウイルスの影響は計り知れません。
新型コロナウイルスは、社会全体に個人にさまざまな影響を与えています。水族館の場合、まず移動が制限されると来館してもらうことができなくなり、密を避けようとすると入館者数を制限しなくてはいけなくなりました。これまで、どうやって多くの方に来てもらうかということを考えていた私たちにとっては、前提が崩れる事態です。こうなると水族館の存在意義も強く問われることになります。
私が水族館で働きたい理由は、好きな生き物を眺めていたい、お客さんが何かを発見したときの顔を見たい、多くの人と自然科学の面白さを共有したいからです。
この夢を描くにあたって、私は水族館で笑顔で真摯に仕事に取り組む人たちに出会い、ダイビングで自分の想像が及ばない景色と何故が尽きないかわいい生物たちに出会い、進学先で研究の過酷さと尊さを間近で感じ、スペシャリストたちから自然や仕事と向き合ったときの世界を見せていただきました。
そしてこの夢を叶えるために、私がもっている資質は受け取ることと楽しむことです。夢を描くための材料を誰かに言葉で伝えてもらったことはありません。その人や自然の存在や姿勢から私は受け取り、楽しんできました。水族館では、多様な人の多様な価値観を知り、その人の価値観に沿って、私が受け取ったものを伝えたいのです。
私は、時代や価値観が変わっても、必要とされる水族館を目指し、働き続けたいと思っています。