パワハラ上司・パワハラ顧客に出会った時に、心を消耗させない方法

働いていると当たり事故の様な事が起こる。

どう考えても、自分には全く非が無いのに、不当な要求やイジメを受ける事がある。

ほとんどのケースは相手が憎いと言うよりも、たまたま相手が担った役割や立場が、憎悪の対象であり、力を奪って言うことをきかせないと気が済まないというケース。

それは結局、パワハラを行なっている人も自分を守るためにそうするしかないと思い込んでいる様な、そんなどうしようもない状況であったりする。

あいつは「頭がおかしい」で、人事部に駆け込んで相手を飛ばしたり、または自分自身が異動したり、退職できれば簡単だが、事はそんなに単純じゃない。

ほとんどのパワハラは、巧妙に見えない様に行われる。
仕事に対する指導や要求という形を取りながら、ギリギリのラインを攻めてくる。

そして、決定的な証拠を押さえることもできず、日々、心の体力を削がれ、気がつくと消耗してしまっている。

パワハラを受けていると、声高に訴える事ができる人は稀である。
自分より立場が上の者に物申すということはまだまだ嫌煙される空気があるし、面倒を嫌う人も多く、

結局のところ、
「あの人は仕方ないから、あなたがしばらく我慢してくれ」という周りからの無言の圧力で我慢するしかない状況に置かれることが多いのかもしれない。

また、報復が怖いというのがある。パワハラで解雇されるということは本当に稀である。
おそらく、左遷すらなく、異動対応ぐらいだろう。そうなると、訴え出た後に陰湿に権力を使い、人事的・業務的に報復を受ける。

それが想像できるので、泣き寝入り(我慢する)が一番合理的な選択になってしまっているのではないだろうか。

しかし、我慢だけでは無理がある。
相手の不当な言動によって、自身が消耗したり、壊れてしまっては割に合わない。

実際的にどうすればいいのか?

パワハラはほとんどの場合、仕事を外されたり、不当な評価を受けるという物理的な圧力でなく、嫌味や叱責、人格否定などの精神的な圧力である。

なので、前提になるのは、

不当に文句を言われただけで、
自分に「実際には何も起こっていない」ということを心底、理解すること。

また、「戦い」にしないこと。
どうしても、非は向こうにあり、正義(大義)は我にあると考えてしまいます。
これは全くもってそうなんですが、対立の意識やあいつが悪いと思っていると、どんなに隠していても大体雰囲気でその感情が伝わります。
それで、ますます相手の攻撃がエスカレートします。

必要なことは、
相手がパワハラをしてしまうほどの不安や恐れを抱えている『弱者』であることを知ることです。
そして、攻撃すべき対象ではなく、許すべき・癒すべき対象として見てください。

ものすごくムカつくし、怖い相手かもしれません。
しかし、あなたは不当にパワハラを受けても、周りの人のことを思いやり、自分を犠牲にして我慢ができるだけの心の強さ・大きさを持っています。

ですので、パワハラという攻撃に対して、逃げたり、報復したりという相手と同じレベルで反応するのではなく、あなたの強く大きな心を中心にした『毅然とした態度』で、相手の強弁の奥に隠してある不安や恐れを汲み取る様に話を聞いてみてください。
もしかすると、言葉にならない悲しみの様なものが相手から感じられるかもしれません。

そして、それを許してあげてください。
相手のためではありません。
あなたのために、許してみてください。

きっとあなたの心は平静が保たれるはずです。

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