コロナ下の雨の #トーハク
実は割と博物館好きで、旅行に行くと、大体1日は博物館で過ごしているのですが、東京にいると、ほとんど行く機会がありません。博物館。美術館も。特に企画展は、激混みで人を見に行っているのか、展示を見ているのかわからなくなってしまうことが多く、わざわざ時間を取って行こうという気持ちになれず……。
前にエッシャー展に行った時も、あまりの人で、一緒にいった友人とはぐれてしまい、もう、当面、美術館や博物館はいいかなぁという気持ちになってしまって以降、ますます足が遠のいて。上野もほんとに、来ることがありませんでした。
谷中に引っ越してきた大きなメリットの一つは、なんといったって、歩いて博物館や美術館に行けること。早起きして、お散歩がてら博物館。
しかも、コロナの本年、トーハクは予約制。友人は、予約になると思い立ったときに行けないから、ハードル上がるよね、と言っていたけれど、昨日、Webでチェックしたら、朝一番の回はまだ余裕あり。早速予約していってきました。
谷中にいる間に、ゆっくりいろんな展示を見たいと、2000円払ってメンバーズパスを購入。これあれば、企画展はNGだけれど、本館の展示は何回でも無料で入れるというもの。
ちなみに、今日は、親と子のギャラリー「まるごと体験!日本の文化」という企画展と、干支にちなんだ資料を集めた「博物館に初もうで」を開催中。
天気も悪く、しかも、予約制だからか、本館はガッラガラ。
「まるごと体験!日本の文化」では、浮世絵の多色刷り版画の体験。英語ではBlock printと言われる浮世絵の版画ですが、なんで、block printなのか、よくわかりました(ブロック状態のものを重ねていくんですね。)スタンプでの簡易体験ですが、押し方が悪いとうまく色が出なかったり、微妙にずれてしまったり。これをやった後、浮世絵を改めて鑑賞すると、ちょっと見る目が変わります。
そして、鎧という武士道アートの説明や蒔絵の体験。
鎧は、実際に身につられるコーナーがあって、鉄の鎧なんてものすごく重いに違いないと思っていた私は、意外なほどの鉄の薄さや軽さにビックリ。そして、すべてをヒモで調節することで、いろいろな体型の人でも調整して自分のサイズにあわせられる(これ、着物もそうですね)フリーサイズ方式のメリットを改めて実感。日本は本当にボタン文化ではなく、紐文化で、手先の器用さが求められる生活様式。いいところもあるけれど、それが、着物離れなどにつながっている部分もあり、実用性という面ではどうなんだろうなぁと思っていたけれど、こうして調整の利便性や次世代にも渡せることなど、それにはそれなりの理由があるなぁと関心したりして。
イベントや講座は、コロナの影響でほとんど中止になっています。でもこれだけゆっくり時間をかけて楽しめるなら嬉しいよなぁと。
雨の中を、上野の公園を散歩しながら、谷根千歩いているより、私は上野の公園歩いている方が楽しいなぁと思いました。東照宮ではボタンの展示も盛りです。お店をそぞろ歩く以外にも、やることいっぱいあるなと気づいた雨の一日でした。
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得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)