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2024年8月16日開始 Googleコアアップデートについて【August 2024 core date】


2024年2回目 5ヶ月ぶりのコアアップデート

Googleは、2024年8月15日の23:59(日本時間)に、Google Search Central公式X(旧Twitter)でコアアップデートのリリースを発表しました。
時間的にほぼ8月16日開始として捉えています。

2024年2回目、前回の3月6日からおよそ5ヶ月ぶりということになりますが、前回は展開完了まで45日を要していますので終了日から起算すると約4ヶ月ぶりとなるので、間隔としてもそんなものではないでしょうか。

前回からの間隔もそうですし、各国でのSearch Central Liveも終了、日本時間8月14日にはGoogleの自社イベント「Made by Google 2024」も開催されました。ここではPixel9やPixel Watchなど複数の新商品発表もあり、一段落したタイミングとも言えるのではないでしょうか。

さらには7月16日にSearch Engine Roundtableの記事に、Google Search Liaisonのダニー・サリバン氏のコメントでコアアップデートが近いことも示唆されていたことから、仲間内では「8月中旬にはありそう」と話していたところでした。

Google Search Liaison(ダニー・サリバン氏のコメント)

次のコアアップデートがいつになるかわかっていればお知らせします。しかし、まだ正確にはわかりません、それだけです。これらは特定の日に予定されているわけではありません。ランキング チームは変更を加え、テストし、評価し、最終的に発売日を決定します。 「来週コアアップデート!」と言いたかったことが何度もありました。なぜなら、それが起こるためにすべてが順調に進んでいたからですが、その後、もう少し作業をする必要があるか、または反発を引き起こす可能性のある他のことを行う必要があります。それは私たちの一般的なサイクルと一致するため、今後数週間以内に表示されると思います。しかし、正確にいつなのかはまだ分かりません。

Search Engine Roundtableの記事のコメントをGoogle翻訳

アップデートの予兆は7月下旬からあった!?

コアアップデートだから検索順位が動くわけではないのも広く知られる状況に。

先のSearch Engine Roundtableの件から1週間ほど経過した頃から検索順位の変動がいつもより大きく現れ始めました。

特に8月上旬からの乱高下では、当社のクライアントでも影響があり「検索順位が下落している」「うちのページが見当たらない」などの相談・問い合わせも相次ぎました。

主要ワードは毎日のように目視していましたが、しばらく安定傾向だったので少しのあいだ使っていなかったチェックツールがありましたが、そちらでもみてみると、たしかに乱高下していることが確認されました。

その後、8月10日~14日にかけ、当社のクライアントでは順位が戻り安定した傾向が続いていました。

ここ2年ほど当社でみているサイトでは、この安定した直後にコアアップデートが来るという印象があったので、15日~20日の間には始まってもおかしくないと心構えをしていたところでした。

「商品名」「サービス名」のような単一ワードでの動き。複数で乱高下しています。

コアアップデート開始から半日が経過して

これまで、コアアップデートは通常であれば約2週間で展開完了というのが慣例でしたが、前回のコアアップデートは開始時に1ヶ月程度かかるとアナウンスされていました。

今回もステータスダッシュボード「ロールアウトが完了するまでに最大 1 か月かかる場合があります」という表記があり、しばしの変動は過剰に意識しないようにしたいところです。

告知のポストにリンクのあったGoogle Search Central Blogを見ても、至極真っ当なことが書かれていましたし、気になりつつも慌てずにと思っていました。

この最新のアップデートでは、過去数か月間に一部のクリエイターやその他の方から寄せられたフィードバックが考慮されています。これまでと同様に、ユーザーの検索内容に関連性がある場合、有用で独自のコンテンツを作成している小規模サイトや独立系サイトを含む、さまざまな高品質サイトとユーザーを結び付けることを目標としています。これは、今後のアップデートでも引き続き取り組む分野です。このアップデートでは、サイトが行った改善点をより適切に把握し、Web の最高のものを引き続き表示できるようにすることも目的としています。

Google Search Central Blogより 今回のコアアップデートの補足情報

コアアップデート開始のアナウンスのあと、少しだけクライアントの主要ワードで検索してみたところ・・・コアアップデート開始直後とはいえ、いきなりでもここまでヘンテコになるのは珍しいなと感じることがありました。

たとえば「冠婚葬祭にまつわる商材でプレイステーションのサイトが上位表示されていた」など。(2024年8月16日12時45分現在では少しずつ改善されています)

というぐらい、開始直後は動くこともあるとして、焦る気持ちを抑えながら、公式のガイドのように「有用で独自の高品質なコンテンツを作成する」ことを改めて意識していきたいですね。

それとは別問題も発生!?

2024年8月16日15時25分、Google SearchCentralのXアカウントから、別の問題も報告されていした。これが多くのSEO界隈の方たちも言及していた検索結果の不安定な状況の原因でしょうか?

始まったばかりのコアアップデートとは無関係とのことです。
この問題の解消を待たないと、現在の順位変動がどちらによるものか判断がつきにくいかもしれません。

コア アップデートのロールアウトとは無関係の問題が起きているとのこと。
ステータスダッシュボードのアナウンス

ただ、寄生サイトは消えているかも!?

前回のコアアップデート時に書いた記事で触れていた、寄生サイト(ディレクトリ貸し)については、相当浄化が進んだ印象です。

6月あたりまで上位表示されていた、医院のサイトやふるさと納税のサイトの配下に書かれた美容整形、ED治療、発毛サプリ、クレジットカード系のアフィリエイトコンテンツが見当たらなくなりました。

順位下落を感じて削除した可能性もありますが、
・期限切れのドメインの悪用
・大規模なコンテンツの悪用
・サイトの評判の悪用

など、前回のコアアップデート時にアナウンスされていたコンテンツが検索結果から、かなり浄化された印象です。

寄生サイトなど気をつけたいことは前回のコアアップデートの記事で触れています。

ユーザーのためのサイト運営を心がける

毎回、同じ結論ですが本当にそれに尽きると思います。

【AI生成で上位10位以内と取れているのは0.3%?】

これは、ネットショップ担当者フォーラムの「ネッ担当まとめ」でピックアップした記事からですが、ランダムに選ばれた調査対象2,000コンテンツの中で、検索上位のコンテンツのうちAIで書かれた可能性が高いと判定されたコンテンツの割合は0.3%だったというお話です。

生成AIでも上位取れる場合もありますし、これが全てではないと思いますが使い方を誤ると大ケガになりかねません。

参照ドメインは右肩あがりなのに、オーガニックトラフィックは激減しているサイト。

上図は参照ドメインは右肩上がりなのに、オーガニックトラフィック激落ちしているのですが、被リンク集めと、生成AIで記事を量産していると思しきサイトです。

2021年の2ヶ月連続のアップデートで伸び始めピークを迎えていますが、春のコアアップデートでアクセスは1/6まで減少。伸びる直前と比較しても1/3程度まで減少しています。

小手先や手抜きの見せかけSEOではなく、何度も何度でも、

「Write for your users, not Search.」
検索のためでなく、ユーザーのためにコンテンツを作成する

この言葉は2023年、東京での「Search Central Live」のGoogleのGary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)さんの言葉ですが、これに尽きる。これを心かげていきたいですね

そのLiveのレポートや、その他SEO関連の記事は、ぜひネットショップ担当者フォーラムの連載もご覧ください。


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