積み重なっていくもの
私の心がワクワクするものと出会いました。
木彫りのリスの銘々皿
北海道旭川のお土産だそうです。
姿形の可愛らしさはもちろんのこと、木の茶色が薄くなっている部分がリスの顔になるようにデザインされたところ。一枚一枚手彫りの感じが違うところ。表情の違い。ところどころにある木の節。
そんなところに惹かれて、一目惚れでした。
一枚一枚の違いがとても魅力的で、どの子をお迎えするか10分以上悩みました。
さらに、お店の方のお話。
このお皿は見ての通りの手作り品。作られている方が高齢になられて、仕入れが難しくなっているとのこと。
あぁ、だからか。と、思いました。
私は、時が積み重なっているものに心惹かれる傾向があると自覚しています。
お城、歴史、個々の地元文化。長く歌い継がれてきた童謡。木の年輪。
このお皿も、作り手が長年創作されてきた年月が積み重なって。それが今、私の目の前にあると思うと、とてもありがたい気持ちになりました。
それと同時に思うのは、私は何を残していけるだろうかということ。子どもたち、まだみぬ数々の「いのち」をもつものたちに、何を残すことができるだろうか。
豊かな自然、地球環境。先人が積み重ねてきた 知恵。
AIではつくることができないものの一つが「積み重ね」だといいます。時を超えて、いのちを繋いでいく人間にしかできないその営みが尊いものだな、と感じたお話でした。