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認知症の母 クローゼットの片付け
母が認知症になる前は、掃除洗濯が趣味で、部屋はいつも整理整頓されていた。
引き出しの中身も100均グッズできれいに仕切られていて、何がどこにあるかすべてわかるようになっていた。
認知症がではじめたころから、引き出しの中身がぐちゃぐちゃになりだし物がなくなるようになった。
施設に入ってからも、ずっとベッドに座ってタンスもクローゼットも自分で開けることはなかった。
最近、施設に慣れてきて、片付け好きの自分が蘇ってきたのか、タンスの中や小物の整理をするようになってきた。
元気がでてきたなぁと思って嬉しいが、その片付け方が面白い。行くたびに置いている物の場所が変わっている。
私が、クローゼットに夏服をハンガーに掛けていたのを、ハンガーごと畳んでカゴに入れていたかと思うと、次に行ったときは、またカゴから出して掛けてあった。
「畳んであったから全部掛けてみた!」
と、畳んだことは忘れているみたい。
次は何が変わってるか楽しみだ。
片付けようと部屋の中を動き回れる気分になってよかった!
今度の休みは買い物に行ってランチしようね!
と忘れないようにメモを書いてきた。気分がのってくれるかな?楽しみ♡