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人と比べてはいけないの?

誰かと比べて自分はダメだなあと思うことがあります。
自分にダメだしすると気分は落ちます。
だから人と比べない方が良い。
と言われています。
でも、どうしても比べてしまうこともあると思いますし、私も人と比べて過ごした時間が多いです。


なぜ他の人と比べない方が良いのでしょう?


確かに自分が、誰か他の人より劣っているとか、自分はできないのに、誰かはできるとか思うと嫌な気持ちになります。
つまり自己肯定感が下がる。
だから比べるのは良くないと言うことなのでしょうか?。

上には上がいる。
つまり一番にならなければ気が済まなくなるからでしょうか?

でもそれって一番になるには元々生まれ持っているものの差があって、誰でも一番になれる訳ではなくて


神様は公平に私たちを作ってくれていないから。
知能指数も違うし、容姿も違う。
運動神経だって、芸術的なセンスだって。


人よりも上に立ちたい。
優越感を持ちたい。
みんなに注目してもらいたい。

そんな欲を私たちはもって生まれているのだと思います。


私も負けず嫌いで、幼い時からトランプで負けると、泣いて勝つまでやらないと気が済まなかったことを覚えています。
人ができることを自分ができないと悔しくて何回も練習してできるようになったこともありました。

でも、だんだん歳を重ねるうちに自分よりできる人がいると言うことに気付くようになってきたのです。

それまでは結構自分が上。って思っていたのがそうでもない、とわかったとき、悔しいと言う感情と、でも自分より相手の方が上だ
と言うことを自分で思ってしまい、多分、自分が苦しい状況になるのだと思います。


自分の方が上でいたいのにいられない。はっきりそう意識していた訳ではないのですが、そう自分で思ってしまう…


そうするとどうなるか。
自分の価値が下がってしまう。いえ、自分で自分を下げてしまうのだと思います。
そう。勝手に下げてしまっているのです。
自分の能力はどんななのか、これからもっとあげられるかもしれないのに、自分で自分の評価を下げてしまう。


これ、しょうがないことだと書いていて思いました。
だって、数字で現れたりするから。

学力やスポーツの勝ち負けや芸術のコンクールとか私たちは子どもの頃からそう言う世界に住んでいて。
そういう環境に慣れていて。


だから、私は思うのです。
人と比べるのはしょうがないことであると


でも、それが一体、私の人生の幸福感にどんな良いことを与えたのだろうか。と思うとあまり意味がなかったように思えるのです。

人に勝ちたいと思って努力するのは悪いことではないです。
でも問題はその人に勝てなかった時どうするのだろう?


絶対に落ち込みます。
でも、それは絶対的なことではないのです。
なぜならそれは、今の時点のことであり将来どうなるかはわからないのですから。

だったら目標を人にするのではなく、自分がもっている体だったり能力だったり特技だったりを活かせるものにする方がどれだけ自分らしく生きられるか…

そんなふうに思います。

自分らしく生き生きと生きられる。

その方が幸せに感じられるのではないかと思うのです。

今これを書いているのは、結構論理的になっている自分がいて、それが正しいかどうかわからないのですが、少なくとも私はそうだったと思って書いています。

私の息子は、早生まれと言うこともありまた、おっとりとした性格もありあまり人と競争すると言うことがなく生きている感じがします。
徒競走をすればビリ。持久走ならできるかもと思ったけれど、それもダメ。
でも高校の時はバドミントンで県大会でベスト8に入り、負けそうな試合をひっくり返したり。
それなりに成果を出していたので、なんなんだろうなと思いました。

私はミスすれば引きずって、落ち込んで。
それが良くないと思っていてもどうしてもそこから抜けられず。
自分にこんなんじゃダメだとダメだしばかりしていて。

完璧な自分を求めていたのか?
他からできないやつだと思われるのが嫌だったのか?
他の人に迷惑をかけるのが嫌だと思っていたのか?


なんだか今思うと自分のことばかりで。


自己中だったと思うのです。
自分より人のことを優先すると言う名の元に本当は自分がどう見られるのかばかり考えていたのではないかと思うのです。


だから、ただ落ち込み、そんな自分は嫌だと思いそのループから抜け出せなかった。


バレーボールでいえばパフォーマンスは落ちます。
ミスしたことを引きずって次はどうするのかと言うところに行き着くのに時間がかかる。


こんなんではダメだ。
またミスしたらどうしよう。
そして、ボールよ、自分のところに来ないでくれ!!
となります。


そして、そんなふうに思ってはいけない。なんとかしなきゃ。
となるのです。
足が動いてないからだと思えば、自分の足を叩いて自分にカツを入れたときもありました。
本当に自分をいじめていたと思います。

自分に厳しくするのが良し!
と教えられてきたし、自分を甘やかしてはいけない。
もっと努力しなきゃいけない。

そんなこと、プレー中に考えて一体どんな効果があったのでしょうか?

効果なんてありません。悲壮感ばかりが自分を支配して。

だから私は楽しめなかったです。
人よりも上手くなりたいのになれない。
あの人には勝てない。

これから先はどうなるのかわからないのに自分で勝手に決めてしまっている。

そうなんです。自分で勝手に決めてしまっているのです。
そんな辛い思いで続けるのは難しい。
でもここで、負けちゃダメだと、昭和の根性論で練習する。
たくさん練習すれば上手くなる。
普通はそうです。
でも私は後ろ向きだったし、周りの評価や周りを気にしすぎて上手くなりませんでした。

「前より下手になったんじゃない?」
久しぶりに私のプレーを見た先輩が言いました。
本当にショックでした。
今考えると、なんのためにやっていたのか?
上手くなりたいからやっていたはずなのに。

練習だってきつかったです。
良くやめなかったなと思います。
多分私はそこでも負けたくないと言う思いがあったからだと思います。


だから負けたくないと言う思いは別に悪いことではないと思うのです。
ただ、比べる相手が違った。
人ではなく過去の自分なのです。


自分を見つめる、自分を知ると言うことをやっていくうちに、自分が好きだと思うのはどんなときか、それは、前の自分よりできることが増えたときだということに気付きました。

できるようになったら嬉しいと言うのは当たり前なことですが、人と比べてしまうと素直に喜べない。
ちょっとしたことでは喜べなくて。
もっとやらなきゃダメだと言う思いが出てきてしまいます。

でも自分だけに目を向けてたら良くなっているのです。
その成果を素直に喜ぶ。

そうしたら嬉しいのです。
幸せに感じるのです。そうしたら自然に頑張る気持ちになれるし、目標設定を少し上げることもできる。


もっと早く気付けば良かったなと思います。

でも気付けないよりは全然良いです。
自分で自分を幸せにすることができるのです。

自分にあまり期待し過ぎていたのかなとも思います。

自分を知ることで、まあ、こんなもんかなとも思えるし、自分が今できることをやっていくことで少しずつ進むこともできます。

もちろん、進むばかりではなくて、止まったり後退もありますが。


なぜ、人と比べるのが良くないのか。

書いているうちになんとか整理できてきたような気がします。

これはあくまでも私の経験なので。
他の人に当てはまるかどうかはわかりません。

これからまた、違う考えが浮かんでくるかもしれません。

でも、今は、書いて良かったなと思っています。


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