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2025年の注目の的? ~東海道新幹線「ほぼのぞみなひかり」~

東京と新大阪を結ぶ東海道新幹線。その主要列車といえば、多くの人がのぞみと言うだろう。東京を出発後、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪といった主要駅に停まる。この停車駅に例外はない。

そんなのぞみに引けを取らないひかりが存在するのをご存知だろうか。

その正体を説明していこう。

東海道新幹線のひかり

  • 東京駅 毎時 03分発 岡山行き

  • 東京駅 毎時 33分発 新大阪行き

ひかりは日中時間帯、上記の列車が1時間に約2本運転している。東海道新幹線内、どちらも「のぞみ」の停車駅に加えて3~4駅停車駅が増える。主要駅以外の利用者にとっては、重要な存在だ。

「ほぼのぞみなひかり」とは、後者のほうだ。一体、どういうことなのか。

「ほぼのぞみなひかり」の正体

答えは、東京~名古屋間の停車駅にある。

  • のぞみの停車駅→品川・新横浜・名古屋

  • ひかり(東京33分発)の停車駅→品川・新横浜・小田原or豊橋・名古屋

このように、停車駅が一駅しか変わらない。しかも、途中でのぞみに追い抜かれない。つまり、東京を出発すると、名古屋まで先に到着する。

「ほぼのぞみなひかり」の正体とは、このことだ。

  1. 東京~名古屋間の停車駅がのぞみ停車駅+1駅

  2. 名古屋までのぞみに追い抜かれない

乗り換え案内にご用心

ただ、少し注意すべき点も存在する。それは東京駅からではなく、熱海駅から新大阪に向かう場合を例として挙げる。

まずはこの乗り換え案内のスクショを見てほしい。

熱海→新大阪の基本的なルート

熱海駅は主にこだまが停車する。こだまに乗り名古屋でのぞみに乗り換えというルートが一般的だ。

じゃあ、こちらのルートはどうだろうか。

熱海→新大阪の最速ルート
熱海は静岡県 小田原は神奈川県
ん・・・?

これを見て、気づく人もいるだろう。なぜ、熱海から新大阪に向かうのに、熱海より東に位置する小田原に向かってから新大阪に向かうのかと。

それは、この「ほぼのぞみなひかり」が影響している。

時間帯によっては、小田原に停車するひかりを利用することで新大阪に早く到着するため、乗り換え案内の候補に出てきてしまう。このルートを選択した場合、遠回りになってしまい金額が増えてしまうのでご注意を。

2025年春に注目

2025年春、のぞみの自由席が削減されるというニュースが報道された。3両から2両、席数にして85席削減だ。

一方、ひかりの自由席は特に報道されていないので、おそらく5両のまま。時間が読めなくて新幹線を自由席で利用したい場合、このひかりが重宝されるかもしれない。

まとめ

  1. 東海道新幹線には「ほぼのぞみなひかり」が存在する
    日中、東京駅を毎時33分に発車する電車が該当。名古屋まで先に到着。

  2. 「ほぼのぞみなひかり」のせいで遠回りのルートを案内される可能性
    例:熱海→新大阪(熱海→小田原→新大阪という遠回りルート)

  3. 2025年春、のぞみの自由席削減により、このひかりが注目を浴びるかも?
    ひかりの自由席は5両のまま。おそらく変更はない。

  4. 「東京~名古屋間に限った話」ということを忘れずに。

東海道新幹線と言えば「のぞみ」が主要列車だが、「ひかり」にも目を向けてみることで選択肢の幅が広がるだろう。

ただ、JRのダイヤ改正の公式発表は毎年12月中旬。変更の可能性はゼロではないので、旅行の際は事前に情報を調べることをおすすめする。


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