【コラム】風っぴき日記
風邪でございました。
単なる風邪です。
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当家、あれほど吹き荒れた新型コロナウィルス感染症のパンデミック時でさえ、誰一人として感染せず、無風で過ごしてきて、世間では現在「11波」とか言われる流行が始まっているこの現時点、私が寝込んだ理由は「風邪」でありました。
あー、なので今だ新型コロナウィルス感染症未経験者であって、職場でも周囲の知り合いを見渡した範囲でも珍しい部類の人になっておるのです。
で、タイピングもできないほど疲弊したこのあくまでも「風邪」のせいで腕指の筋肉・筋力は落ち、もはや物書きをつづけるのは不可能なほどに打鍵速度が落ちて、AIが高速で表示する文字列に全然動体視力が追いつかないという有り様をなんとか改善すべく、いってみりゃリハビリみたいな感じでこれを書いています。
なんだかんだ言ってますが、ひさっびさに寝込むというイベントもクライマックスを超えた今、ちょっとした覚書、備忘録的に書いてみようかと。
まぁ大した話ではない。
風邪ですから。
7/18(木)
早番なので22時には布団に入り、わりとすぐ落ちたのだけど、深夜に咳き込んで覚醒。
なんだろか?とは思ったが深く考えずにトイレに行って寝直すも朝までに何度か咳で起きる。
7/19(金)
やはり起床直後から咳が出る。
業務中に同僚から「俺、気管支に持病があるからこっちこないでよ」と、冗談を言われる程度には咳が続いていた。
しかし、熱もないし咳だけなのでそれほど気にはしていなかった。
夜はいつもの週末通り飲酒。
7/20(土)
特に悪化しているという程のこともないのだが咳が続いていて、妻から「何その咳は、まさかコロナじゃないだろうね?」と怖い顔で詰問され、夜は部屋に引きこもって飲酒。
7/21(日)
咳がやや悪化傾向。痰が絡むようになって咳の音が濁る感じ。
自分でも流石に心配になってきてはいたのだが、心のどこかに「熱はないし」というダルダルの気持ちがあって無視。
飲酒。
7/22(月)
咳痰共に悪化したことから妻に、薬局で抗原検査キットを買ってこようかな?と話してみたところ「あるよ」という返答がきたのでそれをありがたく頂戴して検査。陰性。
なんじゃい、持ってるんなら最初っから言ってくれればいいのにという悪態が脳裏をかすめたが口には出さない。
まぁ陰性でもあるし大丈夫でしょうとは考えていたのだが、新型コロナ感染症って無症状の人もいるらしいということをチラチラ見聞きするのでやや心配になり、かかりつけの病院に行く。
駐車場めちゃ混みだったがやや強引に停車して中に入ると狭い待合に人が溢れておる。受付に行くと、混んでていつになるかわからないし待合も一杯なので車の中で待っててくれーと言われ、こんなクソ暑い日にいかにエアコンがあるとはいえ車内で長時間待ってたら体おかしくなるわ、とまたも心で悪態を吐きながらしかし顔面はにこやかに、またきますー、かなんか言って帰宅。
ゲホゲホ言いながらも、陰性だし、と自分に言い聞かせて午後から中番で出勤。
7/23(火)
やはり熱は全然ないものの、咳と痰は悪化の一途を辿っていたし気の所為かもしれないがなんとなく胸に違和感を感じて、こりゃだめだ、と一人でつぶやき、病院へ。
今日はそんなに混んでない。
15分ほど待って順番がきたので、かくかくしかじかで今日はなんとなく胸に違和感がありますー、と説明したのだが、医者は、軽く喉を覗き2秒ほど胸に聴診器を当てて、じゃ薬出しとくんで飲んでみて、と言っただけで終了。診察時間は挨拶を含め2分。どこが悪いとも何の病気とも言わない。
銭を支払い薬局に行って、咳止め痰切り鼻水止めの薬を受け取りながら、これ飲むと胸の違和感も消えますかね?と問い合わせてみたのだが、あーいやー咳と痰が止まれば良くなるかもしれないですがー、みたいな煮えきらない反応。とは言え処方箋がそうなっている以上、薬局で駄々をこねてもしかながなく、帰宅。
とりあえず今日は休もうと会社に電話をした後、昼飯代わりにゆで卵を食し、処方された薬を飲んでPCの画面を眺めていたらなんか体調が変。目が開いていられないような怠さ、咳、悪寒があり、熱を測ると37.9度。だめだこりゃ、とそのまま布団に入ってしばらくおとなしくしていたのだが、測定するたびに熱が上がっていく。
病院に電話して、薬飲んだ途端に熱がぶち上がってきたんだけどー、と訴えたが、えー別に変な薬はだしてないけどーじゃ解熱剤出すけど熱が気になるなら発熱外来のある病院に行ってー、と対応が雑。更に車に乗ろうとするとその病院から電話が入り、薬局に直接行って薬もらって返ってください病院にはこなくていいのでー、というじゃないの、何?発熱したらもう全然診る気なしってか?どういう病院だと憤慨しながらしかし暴れる元気はないので薬局で薬をもらい、帰宅して薬を飲んだ。なんかあんまりスッキリ下がらない。咳と痰は更にひどくなる。
7/24(水)
何もかもよろしくないので朝から近所の発熱外来のある病院に電話したが、もう予約いっぱいで無理、と断られしかし、ここで諦めてくたばるわけにはいかないので車で約20分、駅前の病院になんとか頼み込んで無理やり割り込ませてもらう。
無理なことを言ったのに、非常に対応が丁寧で、すぐにPCR検査の検体を採取、結果待ちの間に診察、腰が痛いというと腎盂腎炎の疑いもあるので尿検査と血液検査をしましょということになり、その結果を待って診断してもらったところが、新型コロナは陰性、尿検査は異常なし、血液検査の方では炎症反応はあるもののそんなに重症ではないということで、もうすこし強い解熱剤と抗生物質を処方された。
「で、陰性ということは、これは単なる風邪ですかね?」
「そう・・・でしょうね、ハハハ」
いかに頑丈とは言え私もおっさんなので、子供の頃から風邪ってのはバリバリに経験しているしインフルエンザの経験もある。
風邪て。
ただの風邪て。
こんなにゼイゼイするただの風邪はまったくの未経験であった。
7/25(木)
おとなしくしていた。
7/26(金)
おとなしくしていた。
なんかあんまり固形物を食べなかったせいかこの騒ぎの間ほとんど便通がなかったのだけど、夕飯に少量、米を含めわりとしっかりした食事をした加減か、深夜に排便しその後急激に回復基調、深夜からYouTubeで「学べるラブリー」を観始めてゲラゲラ笑いながらいつの間にか値落ち。
明け方にまだ野田クリスタルが喋っている声で目が覚め、慌てて電源を落とし、再度就寝。久しぶりに快眠。
7/27(土)
現在、咳と痰はまだ続いているが、体調はほぼ回復。
ただ、非常に大きな問題がひとつ。
娘が咳と発熱。
こりゃ困った。