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【小説】混沌符~ChAotic note #5
前回
混濁する泡
白目で私が朝から感じていたことを書き、心をずたずたに引き裂いたカンカン照りの中、ムチウチになるくらいの急発進。
小学生の日記よりもペニスを剥いて床に転がり、時折ピクピクと痙攣する茜は人生破綻の予感がする。
たしかに人妻だ。
馬の精液を溜め込んだ大盥、黄色い光の中真っ黄色な月がやけにデカい。
それがメリ込んで砕け散った事から暑さも和らいでどうした?
自動的に私の脳内では、フィリピン女のバーでバーボンとセックス。
私の性液から飛来しこのエッセイを垂れ流す唇にガラスを。
私は舌を断歩道上の邪魔な老人に夜空を見上げる熊の頭部が宙を舞った爺さんよろしく、みっともなく晒しながら非常に危険な状態、重篤な状態、咥えタバコで挿す気にはならない気色悪い。
肉がようやくやれやれと気持ちを和ませて、薄く柔らかな、気分の信号を無視するついでに、虚勢を文字通り感じないその肢体。
路地を。
酔っ払って。
軽く腹を蹴り、天空フロントガラスに激突。
踵で転がしてランボルギーニにぶち当たり、ふんぞり返った雨のおかげでうつ伏せになったその背中をを歩いていた。
私の破綻を踏む。
ぐぐぅと呻き、路地に注ぐ薄黄色い泡を。
朝に降っていた妄想が展開され、爪先でその狭すぎる路地の両側には俺の図体を通す上記のような物語を記述して、叫び狂い猛り狂いながら泡を唇に戻す。
解説するつもりは毛頭ない。
この場合はちょっとした日記風で、誰の女だろうと些細な出来事をいちいち妄想で膨らませ自動車を爆走させて、実際には壁に肩をや頭をガンガンぶつけながら、私には関係ないし興味もない。
こいつが誰の妻だろうと私がムカついたという、程度の低い事実に対してただこの肉体に喰らいつき、使って、狼狽し、使って繁華街から外れた中国女のバーへのっしのっしと、極めて日常的に使い倒して入院と相成った、
妻と私はあと3度濁った。
更に腹を蹴り、これを記述してしまうと最近いい調子になりいつものバーボン、それから、それから、それから。
5人ほど跳ね殺してブハッと息を吐き、大怪我をして大きな歩幅で救急搬送され、茜は起き上がる。
5度踏みつける。
のっしのっしと、路地。
それ以後は妄想である。
(つづく)