【映画】ふしぎ駄菓子屋 銭天堂
娘のリクエストで今週は映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」へ。
この作品、アニメにもなっていてそれは知っていたのだけど私は全くの未視聴。
原作も読んだこと無く、なんとなくタイトルを知っているということと、天海祐希が主演しているということ以外に知識なし。
娘の方はアニメ版を観ていて、かつ「なにわ男子」の大橋和也が出演しているという理由で観たかったもよう。
公開されたばかりだし、ストーリーについては触れる気はないけれども、面白いです(笑)
先週観た「はたらく細胞」同様、中だるみは全く感じず、ややホラー的な要素を上手いタイミングで挟み込むことで一定のテンションを保ったまま話が進んでいく。
前述の通り、原作をしらないのでなんとも言えないが、どのエピソードにも通底しているのは、物事には善と悪、幸せと不幸、憧憬と嫉妬などといったいわば表裏一体の二面性があってでもそれはどちらかが正しくどちらかが誤りというように割り切って考えることではなく、最終的には個々の考え方や努力、気の持ちようでどのようにでも変化していくというような概念であり、一見子供向けの寓話のように思えるが、実際は子どもの頃に遭遇したそのようなシチュエーションをどう捉え、どう考えて自分は生きていくのか?その判断によって未来が明るくも暗くもなる、そういうことを各話で形を変えながら表現している。
それでも実写映画として作品化されたものを観てみると、もう天海祐希の独壇場である。
演技が重厚で、滑稽なシーンでも貫禄たっぷりである。
特殊メイクでかなり浮腫んだような体型になっているわけだが、その特殊メイクが手にも施されていて、なかなか緻密に作られているなぁという印象。時々手が大映しになるのだが、全体にコロコロと肉付きの良い形にまとめられている。いくら顔を丸っこく作り直したとしても、手だけがやけに華奢だったら違和感があるだろうから、細かいところまで気を回して作られているのだろうと想像できる。
相手役が上白石萌音で、こちら本当はかなり悪意の塊のような邪悪な存在で怖さや憎たらしさを具現化した存在なのだろうけど、それが少々間の抜けた、どちらかというと「子どもの悪ふざけ」的に観えて微笑ましく映るのはこの人のキャラクターのおかげだろうと思う。
娘の推しであるなにわ男子の大橋和也はちょっと堅いかな~というような印象。
その妹役の平澤宏々路という女優さんが強く印象に残った。
エンドロールで知ったのだけど、監督は「リング」あたりのホラーを作り出した中田秀夫。
脚本は、私のフェイバリットである「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の吉田玲子。
エンディング曲は水曜日のカンパネラ。
そんなわけで日本映画ウィーク3本目の来週はついに「聖☆おにいさん」である。
あ、あと本編前にかなりの時間を費やして流される予告、実は私はあれが結構好きで(笑)今日、流れていた中では「室町無頼」と「ドラえもん」が気になった。
あと、劇場ではないけど、Amazonプライムで「パーフェクト・デイズ」の無料配信が開始されている。劇場でみたけど、年末年始の長期連休中にもう一回観ようと思う。やはり、あのラストシーンは最高だと思う。
いやほんと日本映画、素晴らしいよ最近。