【エッセイ】ディーン

 車でまとまった距離を走る時、いつもイメージするのは、ディーン・モリアーティだ。

 ボサボサ頭無精髭で血走った目玉をギョロギョロさせながらただひたすら運転のスリルと共に狂的なエネルギーを爆発させながら爆走する。

 いや、彼に対してそういう記述があるわけじゃなくてこれは、単に私が作ったイメージ。

 ここはだだっ広いアメリカでもないし、今は彼の疾走から80年近くを経ている。
 でも、なんとなく私の中では車とディーン・モリアーティとジャズが結びついている。
 バードでもマイルスでもオーネットでもコルトレーンでもなく、私の場合はアイラーのヘロヘロな音が脳内再生される。

 なぜ脳内再生か?
 実際には娘が車内モニターで、なにわ男子のライブDVDを再生して、後部座席でニコニコしてるからだ(笑)

 当然爆走ではなく、超安全運転である。
 ディーン・モリアーティをイメージするが、私はディーンではない。

 それにしてもスマホで文字を打つのってめちゃ疲れるなʅ(◞‿◟)ʃ


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