夜想曲
キスしたいんだなんて
面と向かって突然言われて
随分と面食らってしまって
拒否したけれど、
後からよく考えてみたら
それだけ切実な想いで
言ってくれたなら
もしかしたら
単なる気まぐれかも知れないけれど
その時のきみの気持ちを思うと
嬉しくない筈がないじゃないか
でもたぶん
今度またそう言われても
きっと拒否るだろうけど
人と人との繋がりは
よく分からないよ
あの時一言伝えていれば
あのまま別れてしまう事なんて
無かったと思える事がたくさんで
逆に言わなきゃ良かった事も
たくさんあるのだけれど
でも今になって思うと
どうしてぼくたちは
別れてしまわなければ
いけなかったんだろ
今はどこで何をしているのか
知らないきみに
今夜は想いを馳せてる
おやすみ
この先ぼくときみの人生が
重なり合うなんて
そんな奇跡なんて
1ミリだって
有りはしないのだろうけど
今思うよ
もう一度きみに逢えれば
きっとぼくは嬉しい
きみと話がしたい
きみの声が聴きたい
きみの笑い声や
どうでもいいような
つまらない話を
傍にいて聴いていたいよ
まあその時の気分次第で
キスのひとつくらい
してやってもいいからさ
とにかく生きていりゃ
先の事なんて
分かりはしないから
0.1ミリ程の奇跡が
起こることを
楽しみにしてるよ
それぞれの人生でいいから
またどこかで繋がりたいね
人生てそういう事だろ
また会えればいいね
大切なことは
生きてることだよね
旅をして偶然に誰かと出会う
そしてまたどこかで
ばったりと出逢ったりする
だから面白いんだよ
悲しんだり
酷い仕打ちに
時には恨んだ事も
あったかも知れない
でもそんなものは
時が経てば
そんな事もあったねと
笑って話せるそんな日が
いつかやって来る
きみは今
どこで何をしてますか
ぼくは
今もここで
平凡な毎日を繰り返しています
平和で幸せだなんて
思ってはないけど
不幸なんかじゃない
いつかそこの扉を開けて
きみがあの時のまんまの笑顔で
顔を見せること
それがぼくのしあわせ
いつまでも待ってる
忘れないよ
きみの優しさ
きみの言葉を
そしてその想いを