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人生に予習が不可欠だという話

私の人生には予習が欠かせません。

例えば仕事から帰るときで、翌日も仕事に行く際は、
今の職場がどんな状態か、自分が絶対にやるべき仕事や出来ればやっておきたい仕事が何なのか、

必ず確認してから帰るようにしていますし、
可能なら翌日の行動を頭の中でシミュレーションしています。

これだけ聴くと「真面目に仕事しているんだなあ」と思われるかと思いますが、そんなことはないです。

むしろこれをしているのは、自分が「先の見通しが立っていない」「突然やることができる」といった状態がとても苦手だからです。

例えば学生時代は、
事前に教科書や資料を読んでいないと授業の内容が頭に入ってきませんでした。
何も調べずに授業を受けると、口で言われてもその内容が全然頭に入ってこないので、結局授業を受けてもあとから独学で理解することになります。
かと言って、事前に予習を完璧にするほど優秀ではなかったので、結局要領はめちゃめちゃ悪かったです。

同様に、
買い物に行く時も予定しているものしか買わないし、
旅行に行くときには分単位で予定を立てることが多いです。
学生時代のアルバイトも、自分の家の近所でよく行っていた店で働き、そして結局同じ業種の会社に就職しました。
プライベートでも余裕がない時は、
ずっと同じ音楽を聴いたり、以前見た動画を見てもう一度笑ったりしています。

それは、「その場でやりたいことをやる」「新しいことに挑戦する」ということが、なかなかやりたくてもできないからです。
だからこそ、自分はこれからやること、感じそうなことを分かり切った状態で、「未来」を迎えたいと思うのです。

けれども、こうした予習が1番難しいのは、
「人と会う時」です。

誰かと遊びに行くとき、お互いをよくわかっている人なら、
予定をしっかり決めてなくても、どんなことに興味があって、どれくらいのお金を使うのかを、なんとなくでも想像できます。

けれどもあまり知らない相手と会う時、
相手の興味を引くにはどんなことをするべきか、
相手はどんな行動をしてくるのか、
それを受け止めるには、どれくらい偽りの自分を演じる必要があるか、

本当はそんなことを考える必要はない、
あるいは考えなくてもいい相手とだけ付き合っていけばいいのかもしれないけれども、

「予習」をしていない自分は、本当にダメな人なので、そんな姿を人に見せてガッカリされたくないのです。

そんなことを思うたびに、新しい人に会うハードルは上がっていきます。
結果的に、仲の良い人とはどんどん仲良くなっていくのですが、あまり出会いが多いとは言えない人になってしまっています。
そこは自分の課題でもあるのかなあ。と思ったり。

そんな自分ですが、
たまにですが、「なんだか面白そう」と思った時。
そんな時は、直感で動くことがあります。

今日は仕事が早く終わる日だったので、
真っ直ぐ家に帰ろうとしたのですが、
思いの外電車の中で筆が乗ってしまい、
駅の待合室でこの記事を書き上げようとしています。

これは自分が「予習」した1日には想定されていない時間です。

この記事を読んでいるあなたと出会ったきっかけはそれぞれですが、
多分そのほとんどは、予定されていない偶然によって生まれたものだと思っています。

そんな機会をなかなか作れない自分だから、
そこで出会ったを人一倍大切にしようと思うのです。

待合室が暖かいけど外が寒いので
動きたくなくなっています。
いや、はよ帰らんかい!

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