見出し画像

わかっているのに、夏

梅雨の湿気との戦いが冷戦に入ったと思えば
間髪入れずに
突き刺さるような攻撃をしてくる太陽。
明らかにそれは夏のもので
その季節が来たことを文字通り肌で感じ取る。

容赦なく刺さる陽射しは
私から色んな養分を奪っていく。
毎年少しずつ上がっていく気温や
息をするのも億劫になる熱気にも辟易する。

それなのに
それをも超える根拠のない期待が
"夏"という言葉の背景には存在する。

今回もきっと
これまでと差して変わらない
2ヶ月余りを過ごすのだろう。

わかっているのに
わかっているはずなのに
それでも夏はいつも期待を連れてやってくる。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?