【アニメ感想】小市民シリーズ#2おいしいココアの作り方
この夏アニメ化されると知り、とても楽しみにしていた小市民シリーズ。原作小説と比較しながら感想をつらつらと書いていきます。
※原作小説を全て読んだうえでの感想なので、ネタバレ要素を含みます。
休日に小鳩くんが見つけたのは、自転車と春季限定いちごタルトを盗まれ、さらには生徒指導室にも呼ばれ、踏んだり蹴ったりで傷心の小佐内さん。そこに堂島くんからのお誘いの連絡が…というお話。
原作第2話の「For your eyes only」を飛ばしているので、堂島くんが小佐内さんを呼ぶ理由がないけど大丈夫かな?と思って視聴しました(原作では第2話の謎解きのお礼を兼ねて小鳩くんと小佐内さんを招きます)が、その心配は杞憂でした。この回の見せ所である、小鳩くんと堂島くんの会話にうまくつながるように、原作にないアニメオリジナル要素「手土産のケーキ」が加えられていたからです。
お招きにあずかるから手土産のケーキを持っていく、というのはとても自然な流れで、気遣いのできる女、小佐内さん発案のようです。そしておいしいココアの作り方を聞いた後、小佐内さんは小鳩くんに何か物申したい堂島くんの気配を察知して、お手洗いに立ちます。
このとき小佐内さんはしっかり自分のケーキとおいしいココアを完食していました。堂島くんが話しやすいよう気を遣って、早めに席を立つ準備をしていたのでしょうか。(とても美味しそうにもぐもぐしていました)
そしてこのケーキは、堂島くんのズボラさを表現するためにも使われました。この「堂島くんはズボラ」というのは今回の謎解きの前提であり、核心でもありました。フィルムをはがさずに上からケーキを食べる堂島くんを描写することで、彼のズボラさを視聴者に知らしめていました。ケーキさん、いい仕事をしている。
個人的今回のかわいいポイントは、堂島家のすごく気の抜けている猫柄暖簾と、ケーキの受け渡しで一礼をかわす小佐内さんと堂島くんです。最後の小鳩くんと小佐内さんの会話がシリアスだったので、余計になごみます。
そして堂島くんの姉千里さん。想像よりきりっとした美人さんでした。室内で小鳩くんとそんなに身長が変わらないということは、割と長身なのでしょう。小佐内さんをちっちゃい子と呼ぶのもさもありなん。
癒されつつ、構成に唸らせられた第2話でした。おそらくこのまま原作第2話はスキップされ、原作第4話「はらふくるるわざ」に進むのでしょう。表題の春季限定いちごタルト事件に近づいてきていて楽しみです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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