筒井康隆『偽文士日碌』更新・2020年3月27日(金)
これ、筒井さんの最新の日碌。 「ツイッターを長らく見ていない」というのと、ツイッターの「人非人」のことがおれの目をひく。
「人非人」てのは例の異様なアカウントのことだろう。 この「人非人」アカウントは、そのヘッダー画像の写真をみると、国会議事堂まえでいつぞやにおこなわれた反アベかなんかの集会への参加者らしいことがわかる。 てことは、そういう政治的たちばのひとなのであろう。 おれ自身も反アベとかの政治行動にはおおいに賛同なので、ある種の政治性においてはおれとこの「人非人」はにているのかもしれぬともおもう。 そのために、この異様なアカウントに対しては、まえからいささか内心忸怩たるものがある。 というのは、政治的たちばがにていても、あんなのといっしょではないってことをハッキリしめすのは、それこそ〝政治的に〟たいせつなことだとするなら、ツイッター上で「人非人」にはっきり批判をぶつけるべきなのだが、これまでおれはそれをしていないからだ。 しかしそうしてこなかったのにはそれなりのわけがあるので、あの手あいはそんなことをしても絶対にひるまぬばかりか、あべこべによろこぶだけなのがわかりきっているからだ。 そしてじっさいに、ツイッターで「人非人」を批判するひとがこれまでままあるのだが、当の批判のまとは予想どおりの対応をずっとみせている。 どの批判にもまったくひるまぬし、それどころか、てごたえがあるからであろう、よろこんでよけいにはげしく反応しやがるしまつだ。 だからつまり逆効果にもなっている。 それならいったいどうすりゃいいんだってはなしになるが、これぞという案はなにもないのだ。 ほんと、不快きわまるし、こまってしまう。 あんなのは反アベ勢力のつらよごしというのが正味のところであろう。 なにかうまい手があればいいのだが。