![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37451331/rectangle_large_type_2_f9b7d1a723a1a20e0d5e48481cbee490.jpg?width=1200)
マーダーミステリーができるまで:BKK③
😮
なんか気がついたら前回の記事から1か月以上経ってました(笑)。びっくりですね。マダミスづくりは原稿の合間にちょっとずつ進んでおります。相変わらず、やりたいことをどうやってマダミスに落としこもうかということばかり考えていますが……。
●マップ移動制はやめました!
前回なんか偉そうなことを言っていたような気がしますが(笑)、この1か月の間にいろんなマダミスを観たり遊んだり研究したりして、諸々考えた結果、マップ移動はやめることにしました。大きな理由は、自分がやりたいことよりも、ユーザーの遊びやすさを優先することにしたからです。
最近私の中で、人数やGMの問題でやる機会がなさそうなシナリオの研究をするために、ひとりマダミスをするのがマイブームなのですが(やり方は後述します)、それをやっているとすごく感じるんですよ。とにかくユーザーに不親切な部分が多いなって。
特に、すでに方々で話題になっていましたが、GMガイドはなかなか、なかなかなものが多く(笑)、世のGMさんは本当にこれを見てやってるの?と驚きました。ひとりマダミスは基本的に本来の流れで進めるので、GMガイドがある時はそれを参照しながらやるわけです。でも、見ながらやってるのにわからない部分が結構ある……。
(酷いものは、GMガイドが簡易版と詳細版の2種類あって、プレイヤーに伝えなければならない大事なセリフの内容が異なっていたり……。あと、犯人だけキャラ選択用画像の画像サイズが違う・拡張子が違うなど、GMが気づかなかったらヤバいな!?っていうのもありました笑)
ユドナリウムのカードなども、見た目はちゃんとしているものの、カード名が適当で表にしたら何のカードかわからなくなったり、キャラのステータスがそのままで見づらかったり、思った以上にいろいろ遭遇したのでさすがに考えを改めました。
自分のはとにかくユーザーが遊びやすいものにしようと……!
あとですね、仕様上1度見たカードは何度も見られるようにしたいんですけど、おそらく自分がどのカードを見たのか忘れてしまうと思うのです。なので、それを表示するためにコマを使いたくて……そうすると移動用のコマが邪魔になるんですよ(笑)。
なので、ここはとにかくわかりやすさを優先し、コマを使うものを1種類に絞るためにマップ移動はやめたのでした。(でもいつかはやりたい!)そして代わりに、第1フェーズと第2フェーズで見られるカードの種類を区切ることで、最初に見てほしいカードとあとから見てほしいカードを分けることにしました。
新たに簡易的につくったのがこんな感じ。やっとカードのデザインを決めたので、カードからつくりはじめています。なんかやってみたら全部同時進行で行くのが自分的には向いている感じがしました。カードを全部つくってから、どう並べたら面白いかを調整していくイメージ。それが決まればハンドアウトの内容も決まるかな。(普通は逆では?という気がしないでもない)
ついでに苦労してこさえたキーボードも見てください(笑)。ユドナリウムは重ねを使えば本当にいろんなことができるんじゃないかな、とすごく思います。ただ、壁をたくさん使えば使うほど、カードをめくったりする分には邪魔な面も出てくるので、見た目と使い勝手は両立できるように考えないといけないですね。(そこもユーザーへの気配りのひとつです)
●ひとりマダミスの遊び方
ここからは番外編。
いわゆる自害をする際、ただシナリオを読むだけでは作者のやりたかったことがよくわからないので、それを実感するために考えた方法です。別に誰から教わったというわけでもないので、他の人とやり方が違う場合はあると思います。あくまで私の方法ということでご了承ください。
基本的には、すべて本来の流れに沿って進めていきます。先述しましたが、GMガイドがある時はそれに沿ってやります。大抵はプロローグを読んだ後キャラ選択になりますが、この時全員のハンドアウトをチラチラと見て、まず犯人を確認します(笑)。
誰が犯人かわかったら、犯人以外のハンドアウトに目を通します。犯人は見る必要ありません。犯人は嘘をつく前提なので、ハンドアウトに書いてある内容を知らない状態でも答えに辿り着けないとおかしいという考えです。
続いて議論に入りますが、ここからはテキストベースなのかユドナリウムなのかでやり方が違ってきます。テキストベースの場合は、各キャラのハンドアウトから、他キャラが怪しい行動をしているポイントを洗い出しておき、該当キャラのハンドアウトから答えを探してまとめていきます。
ユドナリウムの場合は、カードベースで答えを埋めていきます。そのターンに取ることのできる人数分のカードをすべて開いて、発生した疑問を解いていく感じです。このカードが出たらこういう議論が発生するだろうな、と想像しつつ進めます。
どちらの場合も、該当キャラが犯人だった時は答えがわからないので空白のままになります。(場合によっては他キャラの視点から埋まることもあるかも?)
スキルや特殊能力などがある場合も、惜しみなく使っていきます。これらの行動は何を目的にやっているのかというと、犯人に至る導線は何なのかを当てるためです。そう、ひとりマダミスの目標は犯人当てではなく、導線当てなんですね。これなら犯人がわかった状態でも十分に楽しめます。(といっても邪道な楽しみ方ではあるので、できることなら人数を集めて普通に遊ぶのがおすすめです!)
それぞれのキャラが互いに持っている疑問点を解消して、証拠やタイムテーブルなどを洗い出した時、犯人を確定できるようなものが何か残れば、それが導線なんだとわかります。ただ、今までこの方法で遊んだものの中では、案外わからない(確定できない)ものが多かったので、もしかしたら犯人のハンドアウトを一切見ないのは難しいのかもしれませんね……。
また、導線はこれだ!と推理できても、ネタばらし用のファイルがないために、合っているか確認できない場合も多々ありました。プレイ動画を見ても「どうやって犯人に辿り着くの?」はみんな気になるポイントだと思うので(それさえあれば推理が外れた場合も納得できる可能性があるので)ぜひつけてほしいな~と思いましたね。
ひとりマダミスをやってみてすごく勉強になったし、気をつけなきゃいけない点も見えてきたので、自分のをつくったあとも頭をまっさらにして挑戦してみようかなと思いました(笑)。そしたら客観的に導線がちゃんとできているのかわかるかもしれません!?