イライラの正体は? インナーチャイルドケア体験談
インナーチャイルドセラピストのほりごめさきです。
今日は、私自身のインナーチャイルドケア(以下、インチャケア)の体験談を書いていきます。
ではさっそく。
ある日、職場でのことでした。
働き始めて半年近く経つ後輩が、まだ覚えていない仕事があるということが判明しました。
それを知った時、私はびっくりすると同時に、怒りが湧いてきたのです。
半年間もできないことをそのままにしていただなんて!
どうしてそれを誰にも聞かずにそのままにしていたんだ!
やる気も向上心もないんだな!
と、とてもイライラしてしまいました。
このように感情が乱れたときが、インチャケアの絶好のチャンスなのです!
まずは、この気持ちをノートに書きつけました。怒りに任せて勢いで書きました。
少し落ち着いてから、そのノートを見返し、過去に同じような出来事はなかったかな?とじっくり考えてみました。
すると、幼稚園の頃の記憶がよみがえってきました。
私が通っていた幼稚園には、園庭をぐるっと一周するように遊具が置いてあって、それを順番に回っていく、という遊びをしたのです。
その中のひとつに鉄棒がありました。
逆上がりができたら先に進める、というルールだったんですが、私はどうしても逆上がりができなかったんです。みんなはできるのに、私だけができなかったのです。
あきらめて先に進もうとすると、先生に「できるまで先に進んじゃダメ!」と言って引きとめられてしまいました。
でも、できないものはできないし、私ができないせいでクラスメートをいつまでも待たせてしまうし、何度も失敗するところを見られるのも恥ずかしいし、先生には怒られるし、もうこの鉄棒の前から一生動けないんじゃないかという恐れの気持ちが湧いてきて号泣してしまいました。
この幼稚園生の私が、傷ついたインナーチャイルドなのです。
半年経っても仕事を覚えていない後輩に、自分だけ逆上がりができなかった子どもの自分を重ねて、その時の感情を思い出していたんですね。
できない、ということに対する恥ずかしさ、恐れの感情です。
感情には段階があって、恐れの気持ちを抑圧すると、それは怒りの気持ちに変化します。
私が後輩に感じた怒りは、この怒りの感情だったと思います。
さて、ここからいよいよインチャケア本番です。
インチャケアとは、つまりインチャの願いを叶えてあげること。
逆上がりができなくて泣いていた時、本当はどうして欲しかったのかとインチャに問いかけていきます。
*ここからは、イメージ(妄想)です。
私は泣きながら鉄棒を握りしめてもがいているインチャのところに行って、優しく抱きしめてあげました。
ひとりだけ逆上がりができなくて恥ずかしかったね
できないと先に進んじゃだめって言われて、嫌だったよね怖かったよね
と、気持ちに共感して、寄り添ってあげます。
そして、逆上がりができなくてもいいんだよ、そんなあなたのことも嫌いになったりしないよ、大好きだよと伝えます。
インチャに寄り添い、愛を伝え続けていくと、インチャはだんだんと心を開いて自分の気持ちを話してくれるようになります。
本当はどうして欲しかったの? と問いかけると、インチャは「逆上がりができるように先生に手伝ってほしかった」と教えてくれました。
そこで、インチャの背中に手を添えて、逆上がりの補助をしてあげました。逆上がりができたインチャは、嬉しそうに笑ってくれました。
これおイメージの中で行なっていきます。
このインチャケアをした後は、後輩にいらいらすることもだんだんと減っていきましたよ。
さて、インチャケアの流れをざっくりとでも分かっていただけたでしょうか?
本当はもっと細いあれこれもあるんですが、それは実際のセッションでお伝えできたらと思います。
お読みいただき、ありがとうございました!