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最近はずいぶんましになってきましたが、

わたしは、ちょっと極端な性格で、

0か100かとか、好きか嫌いかということを

白黒はっきりさせたがるところがありました。

いわゆる、完璧主義ってやつです。


新しいノートを手に入れてわくわくしていたのに、

最初に書いた文字が気に入らなくて、そのノートを使う気が失せてしまう。

いつまでも手編みのセーターを完成させられない自分を責めてしまう。

ちょっとしたルールにこだわってしまう。

(映画館で、持ち込んだペットボトルを飲んでいる友人を責めたり…)

小さいころは、「お姉ちゃんなんだからがまんしなさい」という

母のひと言で、「お母さんはわたしのことが嫌いなんだ」と

思い込んでしまったりしていました。

ものごとの受け取り方、とらえ方、考え方が、

とても極端な性格なのです。


完璧を求めるあまり、自分にも他人にも厳しくしてしまう。

それが行きすぎて、自己嫌悪、自己否定になっていく。

実はこれ、インナーチャイルドが傷ついているひとに、よくある特徴です。


なぜこうまでして、完璧を求めてしまうのか。

完璧でない自分を責めてしまうのか。


それは、完璧でなければ自分を認めてもらえないと思い込んでいるから。

自分に価値がないと思われるのが怖い、

だから、自分の価値を高めようと、完璧を求めるのです。

完璧主義という性格の裏には、

傷ついたインナーチャイルドが隠れているのですね。


この傷を癒すことで、完璧主義という性格をゆるめていくことができます。

小さいころの経験が原因で、インナーチャイルドが傷ついてしまった。

そのために、完璧主義という性格になってしまった。

どんなできごとがきっかけで、完璧主義になってしまったのか、

そのストーリーを自分で語れるようになる。


そうすることで、インナーチャイルドの傷が癒されていきます。

完璧を求めるあまり、自分を追い込み、責める。

そんなこだわりの強い性格が、

少しずつやわらかくなり、ほぐれていきます。

悲しかった思い出、苦しかった記憶に、

大人の自分として、より添ってあげる。

完璧ではない未熟な自分を、認め、許してあげる。

いっぱいの愛で包み込み、抱きしめてあげる。

インナーチャイルドが愛と安心で満たされるように。


0か100か、白か黒ははっきりしたいという、完璧主義ですが、

0と100の間には、33や、56や、82もあります。

白と黒の間には、うすい灰色や黒に近い灰色など、

さまざまな濃淡の灰色がありますよね。

好きと嫌いの間も、同じようにグラデーションがあります。

「100%大好き!」ということの方が、実はまれ。

「なんとなく嫌い」とか、

「友達としてはいいけど恋人にはちょっと」とか…。

人の気持ちってあいまいなもので、常に変化しています。

日によって、好きと嫌いのパーセンテージが

変わる場合もあるかもしれません。

そう考えると、100%、とか、白黒はっきりしていることが、

必ずしも、良いことだとは限らないと思えてきます。



完璧主義には悪い面だけでなく、良い面もあります。

たとえば…

・細かいところまで手を抜かないので、完成度が高い。

・細かいミスに気付けるので、リスク回避能力が高い。

・ひとに信頼されやすくなるなど…


完璧主義の良いところに目を向けず、

厄介者扱いして、克服しようとする。

それは、わたし自身を厄介者扱いして、

抑え込んで、口をふさいで、お前なんか出て行け! と

お尻を叩くようなものではないでしょうか。

それは、自分をいじめることと同じです。


自分を苦しめ、悩ませる悪い癖だと思えて、

その裏側にはインナーチャイルドの傷があり、

恐れや不安があります。

性格や癖の悪い面だけを見て、責めるのをやめる。

その裏に隠れている傷がなんなのかを考えてみる。

そうすることで、自分を責める気持ちにストップをかけ、

より自分を大切にするマインドが育っていくのではないでしょうか。



ここからは、完璧主義とはちがいますが、

私の悪い癖にまつわる、

インナーチャイルドの傷についてのお話です。


わたしは小学生のころ、

えんぴつのお尻を噛んでしまう癖がありました。

ペンケースの中のえんぴつは、もれなく全て、

わたしの歯型がついてました。

えんぴつを忘れて困っていたクラスメイトに貸してあげようとしたら、

「お前のはいいや」って、断られたことがあります。

歯型がついたえんぴつは汚いイメージがあったようで、

触りたくなかったみたいです。

思いやりを受け取ってもらえず、ショックでした。


でも、えんぴつを噛むことは、やめたくてもやめられませんでした。

授業中にえんぴつをかじかじしていると、不思議と落ち着くんですよね。

香ばしくてほんのり甘い木の風味が癖になっていました。


どうしてこんな癖を持ってしまったのか?

これは推測なのですが、

断乳がものすごく早かったことが原因のひとつかな、と思っています。

1歳半年下の妹にお母さんをとられてしまって、さみしくて。

お母さんのおっぱいが恋しかったのかな、と。


こんなストーリーを描くことで、

自分の癖を受け入れ、許すことができ、

当時、思いやりを拒絶された悲しい体験を癒すことができました。



人から嫌がられるような癖の裏側にも、

傷ついたインナーチャイルドがいます。

そのことに気づくことが、癒しの第一歩です。


つい自分を責めてしまう厳しさ。

自分の嫌なところばかりを見つけてしまう目。


それを、自分をいたわる優しさや、

自分の良いところに気づく目に変えていく。


自分の性格や癖とは、そんな風に向き合っていきたいです。


インナーチャイルドセラピー、フラワーエッセンスセラピーのセッションをしています。ご興味のある方は、こちらからどうぞ。


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