4歳になる前に歯が抜けた!
歯科衛生士さきです。
今日は4歳になる前に歯が抜けたが一つの症状である、
指定難病の低ホスファターゼ症について書いていきます。
低ホスファターゼ症ってどんな病気?
低ホスファターゼ症(HPP)とは
アルカリホスファターゼという体の中の酵素の異常により、骨の石灰化が障害され、骨が弱くなる病気です。
血液検査をすると、アルカリホスファターゼ(ALP)の値が低く出ます。
どんな症状があるの?
・けいれん
・骨変形
・骨折
・骨痛
・低身長
乳幼児期には
・哺乳不良による体重増加
・乳歯の早期脱落(4歳までに)
がみられます。
乳歯の早期脱落の特徴
歯の根っこが残った状態のまま、抜けます。
本来乳歯は歯の根っこが吸収(溶けて)した状態で抜けるので、歯の頭だけの状態で抜けてくることがほとんどです。
しかし、この低ホスファターゼ症の場合、根っこが残った状態でグラグラしたり、上に浮いてくるような状態になります。
対策はあるの?
まず低ホスファターゼ症は遺伝性の病気です。
軽症の方から重症の方まで様々です。
5年前に治療薬が開発されました。
足りないアルカリホスファターゼ酵素を補填するお薬です。
早期に抜けてしまった歯に対しては小児用義歯を作ったりすることもできますが、診断されると保険適用になります。
まとめ
4歳になる前に乳歯が抜けた!という方は、小児歯科をやられている歯科医院に一度相談してみてくださいね。
噛むことや、話すことに関わる大切な「乳歯」です。
乳歯の早期脱落はこんな病気ももしかしたら隠れているかもしれないので、一度相談してみるといいかもしれません。
今日は少し難しい話でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
参考にしたサイトはこちらになります。
https://www.nanbyou.or.jp/entry/4564
難病情報センター