2拠点居住という言葉自体がなくなるかも?
現在北海道に住んでいて、夫婦2名で小さな会社をしています。
私たちの場合は、2拠点居住ではなく移住という形になります。
私は宿泊施設の経営と、ヨガスタジオの運営、主人はコンサルタントや外資系企業のフルリモートの仕事をしています。
(写真は朝焼けの景色です)
移住前は2拠点居住の場所を探していた
20年間東京に住んで、6年前に北海道に移住しました。いまの東川町に移住を決める前に、実は2拠点居住できる場所を長いこと探していました。その頃はまだ東京を完全に離れるつもりはなかったのです。北海道に移住を決める前は那須や山梨、長野なども検討していて、いろんな街をふらりと訪れてみたり、移住相談のセミナーにも通っていました。その頃は2拠点居住ということばよりも「週末移住」「週末田舎暮らし」という言葉の方が多かった気がします。
でも最近の2拠点居住は、テレワークができる場合には、滞在する期間が逆転して、例えば週のほぼ毎日を自然の多いところで仕事をして、数日出社するような形もあり得ますよね。
2拠点居住のメリット
一般的に2拠点居住の場合は今までの仕事を続けながら他の住みたい場所にも拠点を構えるイメージなのですが、
今は、コロナ禍でテレワーク、リモートワークが以前よりも特別な選択肢ではなくなったので2拠点居住もしやすくなったのではないでしょうか。
テレワークができるのであれば、週末だけではなくもっと住みたい場所に長く住めるようになります。
経験から言うと、移住することで一番ハードルが高いのは仕事です。
なので移住よりも仕事を変えない2拠点居住の方がリスクは少ない。
ただ、2拠点居住も基本はコストがかかります。いわゆる別荘やセカンドハウスであれば購入費、維持費、管理費がかかりますし、購入せずに賃貸でも家賃などは固定費としてかかります。
転職なき移住
もし移住や2拠点居住を考えるのなら、最近の政府の地方創生の基本方針の中でも言われている
「転職なき移住」
が浸透すればいいなと思っています。移住、といっていますが、2拠点居住にもとてもあっているのではないかと思います。単純に「仕事を持ったままどこにでも住める状態」が理想です。状況が許せば2拠点に限らず多拠点でもいいですよね。
「転職なき移住」についての過去の投稿です。
理想の2拠点居住は?
理想の2拠点居住を考えてみて、理想的なのは「転職なき移住」ができる状況で2拠点あるいは多拠点居住をすることかも、と感じています。そうするとあまり長く住まない拠点はホテルなど維持費がかからない選択にしても良さそうですし、今は定額で色々な地域で宿泊できるサービスもありますよね。
今、帝国ホテルもサービスアパートメントという長期滞在型のスタイルも出来て、帝国ホテルに住む、なんて体験もできたりするんですよね。
気をつけることは
そして2拠点居住の場合、拠点の移動がしにくくなっても、どこにいても生活や仕事が滞らないことが大切な気がします。今後状況は変化するかもしれませんが、コロナ禍が終息していなければ、住んでいる地域のどちらかが感染が拡大すれば移動がしにくくなります。その場合、どちらか一方にずっと滞在しても家族との生活や仕事が成り立つ形が理想だと思います。そうなるとフルリモートができることがやはり理想です。
そうすると、会社のテレワークの継続の方針や、異動があってもテレワークが可能かなど、拠点を増やしたり移住する前に見極める必要があるかと思います。
(フリーランスやビジネスオーナーなど元々住む場所を自由に選んでいる人にとってはあまり変化がないかもしれませんが・・・)
また在宅勤務が増えたから通勤可能圏内の郊外に引っ越したけれど、テレワークが減る、もしくは終了になれば、そこから毎日通勤する、または週末だけ過ごす、という形になるかもしれません。
理想は、住みたいところに住む
理想は、望むライフスタイルに合わせて住む場所を自由に選んでいけるようになればいいなと思っています。
仕事を持ったまま、自由に住む場所を選べるようになると、もしかすると移住も2拠点居住も多拠点居住という言葉自体、なくなってしまうかもしれませんね!