日本語力を磨く!
先日、磯崎博史先生のセミナー「磨こう!あなたの日本語力 ~語順と読点を中心に~」に参加しました!
磯崎先生は日本語品質コンサルタント®としてセミナーや研修の講師として活動されているそうですが、元々校閲のお仕事をされていたそうです。(関わった本は200冊以上!)
昨年ぐらいから校正や校閲のお仕事にも興味があったので「そんな先生のセミナーを受けられるなんて!」ととても楽しみにしていました。
元々文章を書くのがすごく苦手で(ブログや作詞は好きなのに)、勉強の仕方もわからなかったので、今回のセミナーを受けられてすごくよかったです!
語順、さらに読点の打ち場所を変えるだけで文章がグッと読みやすくなることに驚きました。そういえば本を読むとき、雰囲気だけで読んでいて語順など気にせずスラスラと読めてしまうときもあれば、意味がわからないまま読み進めていることもたくさんあるなぁと思いました。
翻訳は英語だけ勉強していればいいということはなく、辞書で調べて訳した上で、日本語としてスムーズに読めるように推敲(ブラッシュアップ)することも大事となるお仕事。だから、まず原文の意味をしっかり理解しなきゃいけないし、それを「なんとなく」で日本語にするのもダメなんですよね。
まだ翻訳の勉強を始めたばかりなので、すべてのスキルが足りていない状態ですが、勉強すればするほど「日本語もしっかり勉強していかないと!」と実感します。
セミナーで印象に残った言葉がありました。
私には小説を書いている友人がいます。
その小説を私が読者目線(素人目線)で読み、少し詰まってしまうなど意味がよくわからないなと思うところがあれば伝えて、その部分を彼がどんどん修正していく作業をしていました。読者に負担を与えない、スムーズに読める文章を書きたいと常に考えているそうで、その修正版を読むとすらすらと読みやすく、情景も浮かびやすくなったので、文章って少し手を入れるだけでこんなにも変わるのかと驚いたことがありました。
名編集者が残したというその言葉を聞いた時「友人がしていた作業だー!」と、すごくしっくりきました。
私自身、今は辞書を引いて適切な言葉をチョイスするだけでいっぱいいっぱいで、原文の文意をつかみ切れないままで文章を組み立ててしまうこともあります。翻訳塾でも「なんとなく、で訳すのが一番よくない!その訳にした理由が必要」とはなさんがおっしゃっていました。
改めてまずはしっかり原文を理解して、言葉の適切さや読点の打ち場所を検討し、いかに読みやすくできるかを考えながら、自分の訳文をもう少し厳しい目で見ていきたいと思いました。
もう一つ、セミナーの中で素敵だなと思った磯崎先生の言葉があります。
「改善の道に終わりはない。
日本語を楽しんでいく。
楽しみながら文を磨く力を上げていく。」
とおっしゃっていました。
学び続けることは結構大変だなと思うこともあるのですが、最近「生きることは学び続けること」でもあるのかなと思うようになりました。
焦らず長い目で見て楽しみながら、翻訳や日本語の勉強をしていきたいなと思います!
Saki