吾輩は猫である サトルと共に生きる
こんにちは。こうのさきです🍁
今日は猫と人間の絆に触れた本を紹介しようと思います。猫好きさんは必見、そしてそうではない方も心温まること間違いなしの本です🐱
それではこちら。
旅猫リポート / 有川浩
これは元野良猫のナナと飼い主のサトルの物語です。
猫バカと言ってもいいほど猫が好きなサトルは、ずっとナナと生活してしまいました。しかし突然仕事を辞めることになり、ナナを手放す決意をします。これは新しい飼い主を探すため、2人は旅に出るのです🚙
この本の何が面白いかと言うと、猫の視点で物語が進んでいく点です。ナナはサトルの言葉が理解できますが、サトルは猫の言葉は分かりません。でもどうやら、猫語の勘はいいようです。
怪我をしたナナを助けたサトル。そこから2人の生活は始まりました。
そして5年後、2人は別れることになるのです。
ナナを引き取ってもらうため、幼なじみのところを訪ねて行くサトル。そこでサトルの、猫に関する思い出を綴られていくのです。
拾った猫を買うために、幸介と家出したり。昔買っていた猫に会うために、吉峯と修学旅行中に抜け出そうとしたり。彼の、どれだけ猫が大切な存在であるかがひしひしと伝わってきました。
何軒か訪ねて見たものの、それぞれの事情で引き取ってもらうことはできず、結局叔母と3人で生活することになります。
そしてなぜサトルがナナを手放さなければいけなくなったのか、どうして旅に出たのか、徐々に明らかになってゆきます。
その理由を知ったとき、そしてそのときのナナの気持ちを知ったとき、私は涙が止まりませんでした。
野良なんて捨て置かれて当たり前なのに、サトルは足を折った僕を助けてくれた。それだけで奇跡的だったのに、サトルの猫になれるなんて、僕は世界中で一番幸せな猫だったんだよ。
今まで感動する本を何冊か読んできた私でしたが、ここまで泣いたのは初めてでした。人間と猫。とはいえ彼らはお互いにたった1人の相棒だったのです。何度も何度も読み返したくなる、そんな作品です。
今度映画も観てみようと思います。
それではこのあたりで。またお会いできることを楽しみにしています🐱