季節は自分が感じるもの
畑にいると「季節の移り変わり」を実感することができる。
同時に、自分はいかに日常的にテレビやお店のショーウィンドーによって季節を感じさせられているかということを思い知らされる。
スーパーに行けば季節ごとにデコレーションがなされ、季節の音楽が流れてくる。
クリスマスが終わったら、お正月、その後は節分、バレンタイン、ひな祭り、ホワイトデー、お花見…
世話しなく、次から次へと新しい期間限定の商品が登場し消費欲を刺激される。自分の中で生まれる消費欲への対処はそれなりにストレスになる。
四季があるのは日本の美しさの一つ。1年間の中で4回も季節の変化を感じられるのは日本人の特権であると思う。
でも、いつしか自然から離れた暮らしのなかで四季は「イベント化」してしまった。
畑にいると季節の変化を自分の目で口で鼻で耳で感じることが出来る。
まだ寒く、朝は霜が降りているような時期でもふきのとうが春のお知らせをしてくれる。
これが人間の本来の感覚なんだろうなぁと思うと「感じる」という人間の感覚が持てない生活が不気味に思えてくる。
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