[源氏物語30] 夕顔 どんな子が和歌を書いたか調べる
[ 源氏物語 ] 光源氏君と12の花めぐり
夕顔(5)と(6)です
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第六話 夕顔 (5) 「光源氏 恋の予感」
惟光、どんな女の子か調べてきてよ!
光源氏は白い扇に洒落た和歌を書いた女性に興味を持ちました
光源氏は桐壺帝の第二皇子で、とても身分の高いお方です
光源氏「一体、誰がこの和歌を送ってきたんだろうね?」
惟光「いきなりこのような和歌を光源氏様に送るなんて失礼です」
惟光「光源氏様が下町に住む女性の家に逢いに来るわけないじゃないですか」
小君「うんうん」
光源氏「ふっ、をかしき女だ」
光源氏は笑いました
惟光「えっ!?」
惟光は光源氏が面白い女性に興味を持つと夢中になってしまい面倒になることを知っていました
光源氏「惟光、頼みがある」
惟光「ダメです」
光源氏「まだ何も言っていないが...」
光源氏「惟光、誰がこの洒落た和歌を書いたのか調べてほしい」
惟光「え~」
面倒なことになりそうです。
光源氏「そんなこと言わないでくれ。私にあんな和歌を寄こすなんて、何か事情があるかもしれないじゃないか」
光源氏「君の隣の家はどんな人が住んでいるんだい?」
惟光「詳しくは分からないので調べてきます」
惟光の調査報告1
惟光は管理人に話を聞いてきました
管理人によると、隣の家には
・夫は地方の役人で働きに出ていて家にはいない
・若い妻がいて、姉妹がよく遊びに来ている
・その姉妹は宮中で働いている
光源氏「ほう、ではこの和歌は宮中で働いている姉妹が書いたものか?」
惟光「まだ分かりません」
光源氏「もう少し詳しく調べてくれ」
惟光「はは!」
第六話 夕顔 (6) 「闇の中で暗躍する男」
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惟光、夕顔の家をのぞき見する
惟光は光源氏から重要な任務を命じられた
それは「光源氏が気になる女性の家をのぞき見」することである!
惟光は目立たぬ格好に変装して
光源氏に和歌を送った女性の正体を突き止めるため、女性の住む家をのぞき見していました
惟光の調査報告書2
惟光は光源氏に報告しに来ました
惟光「光源氏様、ただいま戻りました」
光源氏「報告を頼む」
隣の家のことを知っている者から話を聞くと
・5月頃から内密にあの家で隠れて住んでいる女性たちがいる
・窓からチラッと見えた女主人はとても美しい方だった
・手紙を誰かに書いていたが悲しそうな顔をしていた
光源氏「そうか、女主人は美人だったか...」
光源氏「引き続き頼む」
惟光「はは!」
毎日、惟光はのぞき見しに行きました
そして、分かったことを光源氏に報告しました
惟光「ただいま戻りました」
光源氏「うむ」
惟光の調査報告書3
・女主人はどこのだれか分からない
・女主人に仕えている女房や女の子が外を走る牛車を見ながら
「あれは頭中将様かもしれない。頭中将様の家臣の名前など詳しく話していた」
惟光「報告は以上となります」
もしかして、頭中将が探している女の子!?
光源氏「何!?頭中将だと!?」
光源氏「もしや頭中将が前に話していた、行方不明になってしまった忘れがたき女ではないか」
光源氏「もしそうなら、ぜひ逢ってみたい」
光源氏「引き続き、頼む」
惟光「はは!」
光源氏と惟光は隠密ごっこを楽しみました