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[源氏物語9] 六条御息所の屋敷で光源氏と勉強会

子供もわかる!? 源氏物語
光源氏君と12の花めぐり

原作の源氏物語にはないのですが、「光源氏君と12の花めぐり」では、どのように光源氏が六条御息所と出会ったのか紹介していきます。

光源氏は、文字を書くのが上手くなりたいので、六条御息所のところに習いにいくお話です。

ぜひ、Youtube版も見てください!

光源氏は直接、六条御息所に勉強を教わるようになりました。
光源氏「先生ってよんでもいいですか?」
六条御息所「好きにしなさい」
六条御息所(私が先生ですって!?)

それからも、光源氏は熱心に六条御息所のところに通いました。
六条御息所「ここの文字は、こう書くと綺麗に見えるわ」
光源氏「本当だ!」
六条御息所「この漢文はなんて書いてあるか読めるかしら?」
光源氏「前に先生から借りた書物に書いてあったので意味は分かりますよ」
六条御息所「あら、ちゃんと勉強しているわね」
六条御息所(この子、呑み込みが早いわ)
六条御息所(冷やかしでここに来ているんじゃなくて、ちゃんと真面目に勉強していてえらいわ)

光源氏「あの~、先生。あまり見つめないでくれませんか?恥ずかしいです」
六条御息所「ごめんなさいね」
六条御息所(ジロジロ見すぎちゃったかしら)
光源氏「美人な先生に見つめられると緊張します...」
六条御息所「大人の女性をからかうんじゃありません」
六条御息所(美人って言われちゃった)
六条御息所(この子はただ、勉強しに来てるだけなのに、なに舞い上がってるのよ!)

光源氏は、たびたび六条御息所のところに来るので
六条御息所「あなた、結婚しているのよね?ここにあまり来すぎるとあなたの妻が嫉妬するんじゃない?」
光源氏「妻は僕にとても冷たいのです。きっと嫌われてるのでしょう。」
光源氏「僕は先生と会っている時間の方が楽しいです。来ては迷惑ですか?」
六条御息所「そんなことはないけれど...」
光源氏「良かった」
六条御息所(なんて可哀そうなの...いつでも私のところに来なさい)

光源氏は、感謝を込めて、六条御息所に和歌を贈りました。
光源氏「先生、どうですかね?」
六条御息所「ありがとう」

六条御息所も、その場でサッと達筆に和歌を書いて、光源氏に贈りました。
六条御息所「どうぞ」

光源氏「はっ、なんて美しい文字なんだ。言葉選びも洒落ていて素敵だ」
光源氏「ありがとうございます!一生大事にします!」
六条御息所「大げさよ」
光源氏「いえ、憧れの先生からいただいた和歌なので感激です」
光源氏は本当に嬉しそうに六条御息所の和歌をもらいました

六条御息所(もうこの子ったら喜びすぎよ、なんて可愛いの)
六条御息所(私もあなたからもらった和歌を大事にするわね)
六条御息所(大好きよ、ヒカ君♡)

いつしか六条御息所は光源氏が会いに来てくれるのが楽しみになっていました。
ある日、二人は勉強していたら、いつの間にか夜になっていました

六条御息所「あら、もう辺りが暗いわね」
六条御息所「今日はこれくらいにしましょう」
光源氏「嫌だ、帰りたくない」
六条御息所「えっ」
光源氏「今夜はここに泊まっていく」
六条御息所「でも...」
光源氏「先生の家に泊まっちゃダメですか?」
六条御息所(これってもしかして....)
六条御息所(夜も二人で過ごすってこと!?)
六条御息所(いや、私たち付き合ってないし、どうしよう...)

六条御息所が困っていると

惟光「すみませんー、光源氏様はいらっしゃいますか?」
惟光「あまり長いすると六条御息所様にご迷惑ですよ、お家に帰りますよ!」

六条御息所「ほら、迎えが来たわよ」
光源氏「嫌だ、帰りたくない!」
惟光「わがままはダメです!帰りますよ!」
そういって、光源氏は惟光と帰っていきました。

六条御息所(保護者が迎えに来ちゃった 泣き)
六条御息所(また来てね、ヒカ君)

六条御息所は、だんだん光源氏のことが好きになっていきました。
今ではすっかり、光源氏 推しです!
いと推し!

源氏物語10に続きます!

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