[源氏物語31] 光源氏、夕顔に逢いに行く
[ 源氏物語 ] 光源氏君と12の花めぐり
夕顔(7)と(8)です
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第六話 夕顔 (7) 「ヤバい、のぞき見がバレる!?」
のぞき見がバレる
惟光は、今日も女主人がいる家をのぞき見していました
最近、隠密活動している俺ってカッコいいと思うようになりました
その時です
家から、女主人に仕えている女房と女の子が出てきました
夕顔の女童「今日も不審者さんが来ているよ!」
右近「毎日、家の周りをウロウロしていて気味が悪い男」
右近「なんなの?」
近所の人も噂していました
町の人A「また不審者がでたと。怖いな。」
町の人B「嫌ね!役人に報告して、捕まえてもらおうしら」
惟光、ピンチです。不審者で捕まりそうです。
のぞき見していましたが、決して怪しい者ではないんです!
惟光は、慌てて女主人の女房に事情を話しました
惟光「私は、決して怪しいものではないのです。」
惟光「名前は言えませんが、とある高貴なお方に仕えておりまして」
惟光「わが主が、貴方様の女主人に興味を持ち、調べてくるように命じられたのです」
夕顔の女童「泣いてる」
右近「え~」
女主人の女房は疑っています
惟光「これは宮中で人気のお菓子でございます。どうか皆さんで食べてください」
惟光は高級菓子を差し出しました
夕顔の女童「わーい、お菓子だ」
なんとか女房の右近を説得し許してもらいました。
惟光と右近が手紙でやり取り
それから、惟光と右近は手紙でやりとりするようになりました
惟光の手紙には、名前は明かせないが主の光源氏が如何に素晴らしいお方かビッシリ書いてありました
惟光が和歌を書くと、右近は慣れた様子で、サッと返事を書きます。
とても優秀な女房のようで惟光は感心しました
惟光は、右近になんとか光源氏が女主人に逢えないかお願いしました。
右近は大事な姫様を怪しい奴に会わせていいものか悩みました。
もしかしたら、右大臣の手先かもしれません
夕顔も逢ってみたい
女房の右近は、夕顔に相談しました
右近「名前は言わないのですが、姫様に逢いたいという者がおります」
右近「いかがなさいますか?」
夕顔(もしかしたら、頭中将様かもしれない)
夕顔「私、逢ってみたいです」
右近「姫様!?分かりました。」
右近「そのようにお伝えします」
惟光のおかげで、ついに光源氏は謎の女主人に逢えるようになりました!
第六話 夕顔 (8) 「光源氏、夕顔に逢いに行く」
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どうやって正体を隠して、夕顔に逢いに行けるんだろ?
惟光の暗躍もあり、光源氏は謎の女主人に逢えるようになりました!
光源氏「何!?女主人に逢えるのか!?」
惟光「はい!」
光源氏「でかした、惟光」
惟光「しかし、光源氏様のような高貴なお方が庶民の家の近くに住む女性にお忍びで逢いに行ったことが世間に知られたら大騒ぎになります」
光源氏は帝の第二皇子なので、気軽に庶民の家の方へ遊びに行けません。
光源氏「むむ、どうしたら逢いに行ける?」
惟光「うーん」
惟光は、どうやって光源氏の顔や身分を隠して、謎の女主人の家に行くか分かりません
小君「僕が持っているお面をつけて、変装したらいいのではないでしょうか?」
小君くんが狐のお面を差し出しました
光源氏「それだ!いい考えだね!小君くん☆」
惟光「えー、お面をつけて変装して行くんですか!?」
光源氏「それなら、顔もよく分からないし、僕が光源氏だって知られることもないよ」
惟光「大丈夫かな...」
早速、光源氏は粗末な服に着替えて、お面をつけました
夕顔はどんな方が来るのか緊張しています
夜が更けてから、こっそり女主人の家に行くことにしました
一方、夕顔たちは
夕顔「頭中将様が来てくれたら、どうしよう」
夕顔は少し緊張していました
夕顔「髪型とか変じゃないかな?」
右近「姫様は、いつだって可愛いです♡」
夕顔「えへへ、ありがとう」
変装した光源氏が登場!
光源氏が到着したことを惟光が伝えにきました
光源氏、登場です
光源氏「今宵、君に逢いにきた化け狐だよ☆」
夕顔「まぁ」
不審者が変な人を連れてきました
光源氏は、粗末な恰好して身分の低い者を演じていましたが
育ちのいいお坊ちゃまのため
とても礼儀正しく過ごしました
あの男は誰?
右近「あなたの主は誰よ!」
怪しい奴が来たため右近が怒っています
惟光「さぁ、誰だろうね?」
惟光「それより、君の女主人は誰なのさ?」
右近「うむむ、それは言えない」
惟光「じゃあ、お互い様だね!」
光源と夕顔は二人とも正体を隠して、頻繁に逢うようになりました