[源氏物語33] 光源氏、六条御息所に浮気がバレる
[ 源氏物語 ] 光源氏君と12の花めぐり
夕顔(11)と(12)です
Youtube版もどうぞ!
※動画のサイズはスマートフォンをベースで作っています。
六条御息所って?
さて、光源氏には六条御息所という7歳年上の恋人がいます
六条御息所は、光源氏のお父さんの兄弟の妻で1人娘がいます。
夫を亡くし、今は未亡人です。
そこへ光源氏が猛アタックしてお付き合いすることになりました。
※詳しくは第三話を見てね!
六条御息所は、教養と気品があり美人なのですが、
プライドが高く、思いつめてしまう性格なので
光源氏は気を使って疲れてしまため、最近は六条御息所の所に行かなくなりました。
たまには逢いに行かないとマズイと思い、六条御息所の屋敷に行きました
この劇では、六条御息所が何を考えているか分かるように、心の声が聞こえるようになっています
※心の声キコエール
久しぶりに六条御息所に逢いに行く光源氏
六条御息所「あら、来てくれたのね」
六条御息所(久しぶりにヒカ君が来てくれたわ♡)
六条御息所(ゆっくりしていっていね)
六条御息所「面白い本を見つけたのだけど、読みます?」
六条御息所(一緒に和歌について意見交換とかしたいわ)
光源氏「はい」
六条御息所「この和歌とかどうかしら?表現が面白いと思うわ」
光源氏「そうですね」
光源氏は夕顔のことばかり考えていました
六条御息所(ヒカ君、なんだか興味ないみたい。)
六条御息所(楽しくないのかしら?)
六条御息所「あなた、最近ここに来ないけど、お仕事が忙しいのかしら?」
六条御息所「それとも...別に通う所でもできたのかしら?」
六条御息所(私の他に女ができたなんてことないわよね?)
光源氏は六条御息所に見透かされているようでドキッとしました
光源氏「そ、そうだね、最近は仕事も忙しいし、今日は帰ろうかな」
六条御息所「あら、そう」
六条御息所(えっ!?もう帰っちゃうの!?)
六条御息所(もっと一緒に過ごしたかったわ)
六条御息所「そこの貴方、この方を送って差し上げて」
六条御息所(また来てね♡)
美人な女房を口説く光源氏
見送りしてくれた中将の君が美人だったので、光源氏は思わず手を握ってしまいました
<光源氏の和歌>
咲く花に 移るてふ名は つつめども
折らで過ぎ憂き 今朝の朝顔
(美しく咲いている花に心移りしてしまうと噂になってしまうかな?
でも、手折って我がものにしたい今朝の朝顔だよ)
そんなに慌ててお帰りになられるなんて
朝顔の花に心を止めていないものと思われます
またご主人様に逢いに来てくださいね
光源氏は口説いたのですが、女房にうまくかわされました
第六話 夕顔 (12) 「 推しの浮気で闇落ち」
Youtube版もどうぞ!
※動画のサイズはスマートフォンをベースで作っています。
六条御息所は光源氏が浮気していることを知る
六条御息所は偶然、女房達が光源氏ことを噂しているを聞いてしまいました
女房A「最近、光源氏様がこちらに通われなくなりましたね」
女房B「夜更けに、顔を隠しているけど、光源氏様に似た方がよく五条辺りに出向いているみたいよ」
女房A「あんな庶民が暮らす所に光源氏様が通っているの?」
女房B「そうね、変装して頻繁に通うなんて、相当、その女性が好きみたいね」
女房A「六条御息所様より、その庶民の女の方がいいと言うの!?」
女房B「こら、声が大きいわ!」
六条御息所は自分の部屋に戻りました
六条御息所(ヒカ君が身分の低い卑しい女のところに通っているの?嘘よね)
六条御息所(そんなに夢中になるなんて、私より、その女の方が魅力的だと言うの?)
六条御息所(ヒカ君は、その女に騙されているのよ)
六条御息所(許せない、許せないわ...)
六条御息所は高貴な方なので、自分より身分の低い女に負けたなんて認めたくありません。
六条御息所は光源氏たちを恨めしく思いました
荒れ果てた家に女の悪霊
その頃、光源氏と夕顔のいる荒れ果てた家には、
昔、とある男と女が駆け落ちするために、この家で待ち合わせる約束をしていたのですが
男は裏切り、女の元へ来ませんでした。
女は男を待ち続けたのですが、そのままこの家で亡くなってしまいました
今でも、この荒れた家に女の悪霊が棲みついています
どこからか六条御息所の怨念が飛んできました
その怨念が悪霊に反応し、女の霊が姿を現しました
夕顔が物の怪に呪われる
物の怪ちゃんの登場です!
物の怪ちゃん「ふふっ、愛し君が、ようやく逢いに来てくれたのね」
物の怪ちゃん「隣にいる女が邪魔ね!きっとたぶらかしているんだわ」
物の怪ちゃん「許せない!」
夕顔は物の怪ちゃんに呪われてしまいました(呪詛の札)
夕顔「うっ...!」
光源氏「どうしたんだい?」
夕顔「少し体調がよくないので、向こうで休みますね」