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2021年に暴かれた勘違い集

さまざまなきっかけで自分の勘違いを正してもらえた経験が今年も沢山ありました。
ここではそれらをご報告させていただきます。

かやくごはんではなかった

前回、鈴木登紀子さんの炊き込みごはんと混ぜごはんについて書きました。
その雑誌に載せられたレシピの一つが、「かくやごはん」です。少しずつ残った何種類かの漬物を刻んで、炊きたてのごはんに混ぜたものです。私は他の媒体でもその名を見聞きしていましたが、これを本当に長いこと「かやくごはん」と混同していました。

「かやくごはん」のかやくは「加薬」と書きます。方言に近く、主に関西で「炊き込みごはん」を指す言葉だそうです。ただ、平均的な炊き込みごはんより薄味である場合が多いようです。私の記憶が正しければ(正しくないことが多いせいでこういう記事が成立しているのですが)、愛知の実家では両方の呼び方をしていて、やはり「かやく」のほうは少し薄かったです。炊き込みごはんはしっかりめの調味で、その分おかずの品数を減らしても誰も文句を言わなそうな印象です。でも、いついかなる場合も、作ってもらったごはんに文句を言うべきではないと思います。
一方、「かくやごはん」は先に述べたように混ぜごはんの一種で、覚弥という江戸時代の料理人が考案したメニューだと登紀子ばぁばは話しています。人名由来なのですね。

ワーキングスペースではなかった

都会ほどの需要はきっと見込まれていないにしても、私の生活圏内にもリモートワーク用スペースやシェアデスクが設けられています。Wi-Fi完備で快適そうなので、一度行ってみたいです。ただ、個室でなければ、あまりうるさくできないはずなので、Zoomミーティングなどを行うのは自宅のほうが適しているかもしれません。
よくこの手の施設に「コワーキングスペース(coworking space)」という名前がついていますが、私は長いこと「ワーキングスペース」だと思っていました。

もともと「ワーキングスペース」も名詞として存在しますが、コワーキングスペースは単に「作業をする場所」ではなく、「さまざまな人たちが出入りして仕事をするスペース」という考えを伝える言葉です。
coには、「共同で」の意味があるのですね。厳密には、シェアオフィスよりコワーキングスペースのほうが、利用者同士の交流に重点を置いているようです。

大須演芸場ではなかった

かなり昔まだ自動車学校に通っていた頃、一つ上の友だちが、大学の演劇サークルの公演に呼んでくれました。そんなことがなければ名古屋という大都会へ出てくる機会は滅多にありませんでしたから、貴重な誘いでした。
私はいつからか、行ったその会場を大須演芸場だと思い込んでいました。実際は、ELL=Electric Lady Landというライブハウスだったようです。

彼女はちゃんと名称をわかっていたので上演当日にもそう言ってくれましたが、何年も経つうちに私の中で記憶がすり替わっていました。いずれも大須観音というエリアなので、おそらく自分で勝手に大須演芸場と変換したのだと思います。
大須演芸場は中京唯一の寄席で、基本的には落語家や芸人のかたが出演されています。初めて大須演芸場のWikipediaを見たら、やすきよ師匠が出ていたことと、常に経営難ということにびっくりしました。

こうしてみると最後のだけ異質で、ちょっと自分がこわいです。
とはいえ以上はほんの一部で、おそらく他にも多種多様な恥さらし事件があったことでしょう。
来年も少しは賢くなって、わずかでも成長して、よい仕事ができるようになりたいです。


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