リモートワークでもチームのコミュニケーションを維持する方法①「見落としがちな大前提」
記事を読んでいただきありがとうございます。
一人ひとりの強みを引き出す心理学で、チームパフォーマンス向上を支援する重光咲希です。
新型コロナウィルスの影響で、多くの企業でテレワークが導入され、急速に浸透しつつあります。これまで、学校教育も含め、オフラインでのコミュニケーションが主であった私たちは、いきなりオンラインで、と言われてもコミュニケーションをとることが難しいと感じる方も多くいらっしゃると多います。
このような環境でも、円滑にコミュニケーションをとり、つながりや安心感を感じながら信頼関係を維持するためには、コミュニケーションをとる上でのポイントを抑える必要があります。
今回は、そんな「リモートワークでもチームのコミュニケーションを維持する方法①”見落としがちな大前提”」をお伝えします。
大前提とは、
スバリ、
「空気を読むのは無理」と言うことです。
リモートワーク中のコミュニケーションでの困りごと
リモートワーク中のコミュニケーションの困りごとで、よくご相談をされるのが、
「相手がどんな状態なのか、どういう気持ちなのが(機嫌が良いのか不機嫌なのか)がわからないから、声がかけづらい」
「今メッセージしても良いのか不安になる」
と言った相手の状況を慮りたいけどできなくて困っているというような内容です。
リアルコミュニケーションとの違い
リアルコミュニケーションだと、声に出して話しかける前に相手の表情や状況がある程度知ることができます。
ですから、「今、声をかけていいタイミングだ。」や、「今は忙しそうだからやめておこう。」などと、話かける前にある程度判断できるため、伝えたい優先順位を考慮して話しかけることができていました。
例えば、相手が忙しそうだという状況をわかった上でもどうしても今伝えないといけないことだから、無理を承知で声をかけるなどです。
リアルコミュニケーションの場では、話しかける側は、無意識に話す前に相手の情報をいくつも収集した上で話かけていたのです。
「空気を読む」ということ
この、話始める前に、「まず相手の情報を収集すること」が一般的に言われる「空気を読む」の要素となっていたのではないでしょうか。
しかし、リモートワークですと、話始める前に「相手の情報を収集する」ことがとても難しくなります。相手が目の前にいないので、「目視で確認するや雰囲気で感じとる」ことが不可能だからです。
リモートワークですと、目視できるのは”自分のPC”、感じられる雰囲気は”自分の部屋”、、、と言うように「どう頑張っても相手の空気を読むことは無理」です。
そのため、これまで雰囲気や目視で「相手の情報を収集し、空気を読むことが得意」だった人ほど、リモートワークで「話始めるハードルが高くなった」と感じている方が多いのではないでしょうか。
より良いチームのコミュニケーションのための工夫
では、どうすれば良いのでしょうか?
まずは、リモートワーク中に「空気を読むのは無理だ」と言うことを認識しましょう。
その上で、大切な事は、下記の3つを予めすり合わせておく事です。
①対応できる時間(お互いを持っている仕事のスケジュール感)
②使用しやすいツール
③メッセージの優先順位(緊急度合いの高い用件は何か)
①・②については、リモートワークでは、仕事環境が家族構成や住環境によって一人ひとり違ってくるので、個別ですり合わせをすると良いでしょう。お互いが配慮してもらえていると感じることができていることで、話始める前に信頼関係や良好な関係性が生まれます。
③については、リモートワークのメリットとして、作業に集中しやすくなったと言う方がいる反面、「割り込みオーダーの対応に追われて、気付いたら自分の仕事が積み上がっていてしんどい・・・」と言うお悩みを抱えている方も多いです。ですので、事前に緊急度の高いメッセージ用件の概念をすり合わせておくことが解決策としてあげられます。
そのようなことをお伝えすると、日常的な比較的優先順位の低い気軽な会話ができなくなってしまうのではないかと不安になる方もおられると思いますが、
「基本的にテキストメッセージはいつ送っても大丈夫!」
ただし、
「事前に決めた緊急度の高い用件以外は受け手の都合の良いタイミングで返信する」
と言う前提をお互いで予めすり合わせておくことで、話始めるハードルを下げることができるのではないでしょうか。
とはいえ、全てを事前に決めておく事は不可能ですので、進めながらコミュニケーションをとって、お互いが効率よく仕事ができるように微調整していくことが大切です。
これからの時代は、
「空気を読む力」ではなくて、
「適切に自分の状況を相手に伝える、コミュニケーション力」が求められる時代となるのではないでしょうか。
終わりに
今回は、「リモートワークでもチームのコミュニケーションを維持する方法①」として、「見落としがちな大前提”空気を読むのは無理”」をお伝えしました。少しでも、新しい働き方でも一人ひとりがパフォーマンスを発揮してチームの成果に繋がるためのお役に立てれば幸いです。
私はフリーランス心理師として、企業様向けにチームビルディング研修、ヒューマンスキル研修を行っております。すべての施策は、企業様の社風や理念に合わせたオーダーメイドでのご提案です。
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重光咲希/SHIGEMITSU SAKI
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