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地域のまつり いつまで継続できる?
夏まつりには楽しいというイメージがあります。屋台が出て、盆踊りをして、場所によっては花火の打ち上げやステージがあるところもあります。来場者という目線ではそれは楽しいでしょう。しかし準備をする側からすると莫大な資金(カネ)と多大な労力(ヒト)がかかります。
日本全国のまつりでカネとヒトの両方が確保できなくなりつつあります。諸物価が高騰し、企業の協賛金があてにならなくなる他、自治体からの補助が打ち切られれば資金は立ち行かなくなるでしょう。ただでさえこれまで同様の予算では事業が成り立たなくなってきているのが現状です。
また人も同様。人口が減少している地域ではスタッフが足りなくなってきているのも事実です。人口が現状維持できている都市圏でも地域とのつながりが希薄になり、担い手が減少していることもあります。
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8月の第一土曜日日曜日。駅前で夏まつりが開催されています。地域コミュニティ組織に所属しており、夏まつりではゴミの分別回収と搬出という役務を行うことになっています。
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ペットボトル、カン、ビンを回収するほか、その他のゴミは全部可燃として扱います。プラゴミを資源回収している余裕はありません。
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夕方から始まりますが、それにしてもたくさんの人出です。
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ゴミ回収を担当するのはコミュニティの担当部署のほか、地元の中学生も手伝ってくれます。本来であれば来場者として遊びたいだろうけどスタッフとして無償労働をしてくれています。まつりを維持していくための意識醸成に役立ってくれたらと思います。
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17時から始まり、21時まで猛暑の中4時間ぶっ通しで作業を行い、その後スタッフミーティング。
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今回はゴミ回収リーダー担当者として最後の片づけまでしました。この時点でへとへとです。日曜日も夕方から行います。(翌日は容赦なく仕事があります。)
こういう実務作業を無償労働で行うのは大変です。地域で役割が充てられたとしても強制力がありません。各自の善意によって成り立っているとしか言いようがありません。この善意に頼る仕組みがいつまで続けられるだろうか。非常に厳しい過渡期を迎えようとしています。