小岩井6Pチーズ
外国のチーズには生産されている地方がチーズの名前になっている例が多いです。日本では明治乳業や雪印メグミルクなど大企業による乳製品の生産が盛んで、スーパーに並んでいます。それ以外にスーパーで色々見て回ると良くみる地域ブランド名があります。まずは北海道の「十勝」です。
北海道の道東地方は乳牛の飼育が盛んで牛乳の生産量が多いことは言うまでもありません。
日本の生乳生産量の半分は北海道が支えています。
第2位は栃木県。大消費地である東京が近いということが利点です。第3位は熊本。阿蘇山周辺では酪農が盛んです。
第4位は今回取り上げる「小岩井」がある岩手県です。小岩井とは会社の創立者3名の頭文字をとったものであり、地名ではありません。
しかし「小岩井」という名称は地方ブランド化されており全国的に有名です。地名と勘違いする方も多い印象を受けます。民間として国内最大の農牧場があることで知られています。それが小岩井農場です。市町村としては岩手郡雫石町にあります。現地では牛乳のほか、ヨーグルトやチーズといった加工品をたくさん生産しています。
今回購入したのは6Pチーズです。柔らかい食感で非常に食べやすいチーズです。機械加工により6個(ポーション)に分かれているチーズを日本製ではよく見かけます。個別包装にして食べきりサイズにしているのは日本らしいと思います。地方のブランドが有名になりインバウンドで「KOIWAI」を求める観光客が出てくると地方の活性化になると思います。他の乳製品産地が全国ブランド化してこない中で、小岩井に期待するところは大きいと考えます。
日本独特である6Pチーズの先駆けとなったのは雪印のプロセスチーズです。スノーブランドとして古くから乳製品を生産してきた会社です。この6Pチーズが日本のチーズ普及の原点になりました。
総括になりますが、日本産でよく見かけるのはナチュラルチーズなど生産してすぐに食べられるものが多い印象を受けます。一部、カマンベールなど白カビを生やしてから出荷するものもありますが、種類は多くないように見受けます。長い期間熟成させたものとか出回るようになると外国産にも対抗できるようになると考えます。インバウンドで日本のチーズを楽しむ外国人が増えることを願います。