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椹島遠征!3めざせ富士見平、そして下山

この投稿は椹島遠征2の続きです。2泊3日の登山旅は早くも最終日になりました。

最終日は13時のバスで椹島を去ることになります。それまでに椹島ロッジまで下山しなくてはなりません。富士見平をどうするか・・・・・

赤石小屋の朝は椹島よりさらに早いです。標準の起床時間は朝4時30分。その時間で室内灯が点灯します。早い人は朝3時まえに山小屋を出発していきました。赤石岳に行くのだそうです。そしてここでも多分に漏れず、朝4時30分に宿を出発しました。そうです。富士見平に向けてです。目標は簡単には譲れません。

ヘッドライトを使っても狭い範囲でしか明るくなりません。雨具を使用するほどではありませんが小雨も降っています。道はこれで正解なのか?それでも赤石岳方面に向けてさらに駒を進めます。

今回の旅はアプリ「山と高原地図ホーダイ」を多用しました。スマホの電波が届かなくてもスマホの位置情報だけで、地図上に現在位置が表示されるため、進捗状況を管理するのに非常に役に立ちました。このアプリはおススメです。

富士見平は標高2,700mの位置にあります。森林限界により高木が自生できず、周囲は低木だけになりました。だから見晴らしがいいのですね。

赤石小屋(標高約2,500m)から少し上るだけで、景色が様変わりします。これは現地に来てみないと分かりませんでした。行く価値が十分にありました。

午前5時15分。無事に富士見平に到着。この日に来て正解でした。諦めなくてよかった。

本来は360度見渡しがきく絶景ポイントですが、雲が多いので赤石岳や富士山は見えません。しかし、ちょうど朝日が昇る時間です。雲海と日の出の景色に神秘的なものを感じました。

富士見平の景色を目に焼き付けると早速下山が始まります。椹島ロッジ標高1,120mまで標高差1,600mを一気に降りることになります。

道中、赤石小屋に戻りました。対面の山々が霧の切れ間から顔をのぞかせてこれも絶景な景色でした。管理人さんに挨拶を済ませ、ここで水分を補給したらさらに下山します。

本日は出かけにVAAMを飲んで機敏に動きたいです。30代前半の時、よく飲んでいました。

下山の途中、森林の隙間から顔をのぞかせる山々。いい景色でした。

下山途中、進んではいけない方向には樹木の枝やテープに✕が示され、分かりやすいようになっています。よく整備されています。

それにしても岩場の多い、急斜面を下っていきます。足を確実に着地させないと滑ってしまいます。

一回だけ、大きく滑落しました。まだこの程度の擦り傷で済みましたが、油断は禁物です。時間をかけてでもゆっくりと確実に下山します。

それにしてもこの急斜面。登ってくるときは目の前の障害物しか見えていなかった。俯瞰できる位置から見るとよくこんな険しく危険な場所を登ってきたなあとしみじみ感じます。前のめり姿勢になっているので、つま先に負担がかかり、両足の親指は爪の中で内出血を起こしていました。

それでも10時30分には登山口まで戻ってきました。前日に引き続きもうへとへとです。 

とはいえ、ロッジに戻る前に見ておきたいものがありました。それは滝見橋。

滝見橋から眺める滝は壮大でした。

反対側はこんな感じ。夏の大井川という表現がぴったりです。

千枚方面に向かう吊橋。千枚岳登山道の入り口になります。

そして、まだ見ぬ二軒小屋への道。いつかはたどり着きたいです。

椹島ロッジに戻ると荷物の整理をしました。ゴミは各自、持ち帰りになります。その場で飲んだ飲料の容器だけ回収してくれます。

休憩しているうちに畑薙臨時駐車場に向かうバスがやってきました。

2泊3日の短い旅でしたが、非常に充実した旅でした。椹島のスタッフ総出でお見送りです。

往路では撮影できなかった赤石ダム湖のエメラルドグリーン。

赤石ダム本体も写真に収めることが出来ました。

臨時駐車場でバスを降りました。ここでは下山届を提出するのと・・・

水場があったので、水筒に水を満タンにしました。後でじっくり味わいます。

ここから静岡駅まで。疲れた体には白樺荘まで徒歩で戻るという選択肢はありませんでした。白樺荘のバス乗車時刻に間に合わないリスクを考えタクシー移動にしました。運賃は静岡駅まで24,850円です。

静岡駅に到着するとお土産を購入して、新幹線で帰途につきます。

現地ではあまり地元産のお土産がありませんでしたが、ハチミツが売っていたので購入しました。純度の高いハチミツは非常に美味しそうです。

昨年、自転車で中の宿までしか進むことができませんでした。今年は苦戦しながらも富士見平まで進むことが出来たので、リベンジはしっかり果たした気がします。旅に十分、取り組めた気がします。

また椹島から続く旅路。今回、高齢者の人にも多くすれ違いました。山小屋では見知らぬ人との会話で盛り上がりました。健康を維持するため、身体を動かす趣味はライフワークとして最適だと考えます。さあ次はどこに行こうか非常に楽しみになりました。(これで終わりです。)


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