ちえびじん生熟とブッラータ"風"チーズ
生活を整えるという戦い
仕事を頑張らなくてはならない。
いや、頑張りたい。しかし、家事と子育てで多くの時間を奪われている。昨日もそのことで悩んだ。
もっと自分は仕事に向かいたいのだけど、迎えにいかなければならない。ご飯を作らないといけない。ご飯を作って、片付けて、迎えに行って、の繰り返しで、その間に掃除洗濯、遊びにだって連れていく。これじゃ仕事なんかまともに出来やしないと思う。
もうそろそろ暴れたくなってきた。もちろん、暴れることはないのだけど、朝練(合気道)を再開してメンタルを整えた方がよさそうだ。つまり、私は焦っている。もっともっと仕事をしたい。やりたい分の仕事が出来ない自分が悔しいのだ。時間が欲しい。生きている間に、自分が納得できる仕事をしたい。そのためには時間が欲しい、切実に欲しい。でも、まとまった時間はない。もちろん、時間をやりくりしてなんとか仕事もやっている。今日も朝から調理師学校で実習、テイスティングコメントも書きあげたし、お店でお客様をお迎えすることもできた。仕事の時間はとても充実している。しかし一流のアスリートのように集中出来たら、もっともっと誰もが出来ないものが作れるのに、という謎の自信によって、歯がゆい気持ちになることがある。
贅沢なことを言うな、ともう一人の自分が叱る。これの繰り返し。ずっと、こんな状態が続いている気がする。人の成功が羨ましいのだろう。何故、私だけオモリをつけて戦わなければいけないのだ。『一緒ですよ、大変ですよねぇ。』と言われても、大体自分よりは楽じゃないかとどこかで思ってしまう。分かっている、勝ち負けではない。こんな考えには蓋をしなければならない。
諦めない、という選択しかない
少し疲れているのだろう。だから書くことにした。活字にすることで多少の憂さは晴らせる。みんな、大変さは一緒なのだろうけど、文句も言わずに生きているのだから、見習わなければと思う。その反面、夢を諦めきれない。今日も子どもにせがまれて、仕事に集中できないので「よし、遊ぶか!」と切り替えて、夜中自転車で爆走した。(良い子はマネしないでねw)私も子どもたちと遊びたくない訳ではない。しかしその結果家は散らかったまま、仕事はできず、疲れて寝てくれた彼らは、私に無理に頼み込めば遊べるかもしれない、ということを覚えた(ガクブル)。
そして生活は続く。生活を整える戦いも続いていく。
夜、PCを開くと講演依頼メール(オンライン)が来ていた。ダイバーシティや女性活躍的な内容らしい。時折こうしたご要望をいただくが、ほぼお断りしている。現状では諦めない、以外の解決策がないからだ。徹夜が決まっている時に飲む栄養ドリンクみたいに『とにかく気合いでやりきるがぜよ!』(何故か龍馬風)ということしか言えない。頑張ることに疲れている人に向かって「24時間戦えますか?」という話しかできない。それは酷だしこちらも辛い。申し訳ないと思いつつ、お断りのメールを書いた。
ちえびじん生熟とブッラータ"風"チーズ
そんな夜には日本酒をください。気分的にフレッシュなものよりは、少し落ち着いたものがいい。選んだのは「ちえびじん 生熟」。
桃がまだお値打ちに手に入るので、熟したら、すぐできるおつまみを。
先日の日本酒講座で、桃とブッラータのサラダに合うのでできればご用意くださいね、と言ったら『前日にブッラータを用意するのはハードル高いです!』とお叱りをうけてしまったので、カッテージチーズに生クリームを加えてブッラータ風にしてみる。
生クリームでミルキー感をお好みで調整できるし、スーパーで買える。桃をカットして生クリーム(八分立て)と混ぜたカッテージチーズをのせたら、調味料は塩、黒胡椒、オリーブオイルだけ。
ちえびじんの繊細な深みがいきるように余計なことはしない。とはいえ生熟なので生ハムで練れた香味をつなげることがポイント。最後に粉チーズかけて、チャービルは他の香草でもいい。
しっとりした甘みの凝縮感が、心のもやもやを癒す。明日は雨、という空気感とも相乗する。外で深夜に呑むのも悪くない。
さて、もうひと踏ん張り。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?