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2024.2.20 三遊亭鬼丸★蝶花楼桃花 二人会


二人会

楽しかったんですよ、途中までは…(不穏な始まりかた…)

本日の二人会は、先日師匠とお弟子のパワハラ裁判話で一躍有名になったご一門関係+自ら小火を起こした #三遊亭鬼丸 さん と #蝶花楼桃花 さんの二人会でございます。

鬼丸さん曰く熱めの小火をだしたと言われていたけれども、ああそんな裏話が!と納得したり、鬼丸さんに釣られて、普段よりもがらっぱちになってしまった桃花さんの別の面も垣間見ることができて楽しかった。

Xでの小火騒ぎを見ていたので、鬼丸さんって怖いのかなーって思っていたら、陽気な兄さんでした。まあ裏の顔はわかりませんが。なんとなく奥さんのお尻に引かれているような雰囲気がします。

仲入りのあとに、二人のフリートークのコーナーがありました。そのトークコーナーでも桃花さんをひっぱりつつ、私が泥をかぶるからなどとおっしゃいながらトークは和やかに、時に毒を吐きながら楽しく進んでおりました…。

ラジオパーソナリティーをされているだけあって、お話も聴きやすくて楽しかったんだよ…。
録音でのラジオと生放送でのラジオの違いとか、30分コースの井戸の茶碗をどうやるかとか、そういう考え方もあるんだー!って目から鱗なこともあって、途中までは楽しかったんだよおおおおおお。

そこで好感度が98くらいまで上がったんですが、志の輔さん評で50まで落ちましたねえ。残念(笑)

鬼丸さん曰く、小満ん師匠が「わかる人にだけわかる雪の情景を語る」のだそうです。
小満ん師匠が「雪が降ったなあ」っていうだけで、わかる人にはそこに雪見えるんです。
きっと志の輔師匠なら、こうはいわないかもしれないけれど、上から白い雪がはらはらと降っていてみたいな表現をすると思うんですよ。
でも小満ん師匠は「わかる人にだけわかる」表現をするんですと力説。

志の輔さんはそんな雪の表現はしません…。
特に今年の志の輔らくごinPARCOの雪の表現は…ねえ…。

そこで私の頭に疑問がふつふつと湧き出てくるのでございます。伝統芸能のジャンルになる「落語」だけど、いわばエンタメです。どっちかというと大衆芸能だと思ってるくらいなので、わかる人にだけわかる表現って自分でその世界観を狭めてませんかって感じてしまう。

トークの最初でラジオでは正直にしていないとばれると言い。
高座では多少盛るよと言い。
ま、そこまではいいですよ。
前の世代が広めなかったから落語は広まらなかったのだと仰る。
でも、そのご本人が小満ん師匠は落語がわかる人にだけ語るんだよなって言われたら…「落語がわかるってなんだ」って感じる。広めたいと言いながら、その反面「わかる人にだけ」って…落語がわかる人っていうのはどういう人なんだろうか。古典落語のお歴々に詳しい人のことなんだろうか、それともどこの流派も家系図のように言えちゃうような人なんだろうか。

私は落語は志の輔さん最優先。スキマ時間に他の落語会に行くような奴なので、きっと「落語がわからない」部類なんだろうなあとは思う。
だけど、いわば心の嗜好品じゃん。どんな楽しみ方をしようといいと思ってるの。
だから、先人が広めなかったっていいながら、自分が尊敬する師匠はわかる人にだけわかる落語をするというのが矛盾してません?って思うのでした。

さて演目はこちら。

■新岸柳島
Xの小火騒ぎから、鬼丸さんの師匠の三代目圓歌師匠との弟子時代話からの…おかしいなあ…聴いたの昨日なのにすっかり内容忘れてるわ…。

■鼓ヶ滝
釣られてがらっぱっち化して、小朝さんのお弟子さん離脱率98%という凄い話から、桃花さんの下のお弟子さんとのあれやこれやで場が殺伐化。
最後列から聴いてたんですが、なんか会場全体が苦笑いって状態からのゆったりとしたお話…
小朝さんの場合は、お弟子さんの向き不向きにとても厳しくて、向かない方には辞めて貰ったりしたから、桃花さんと上のお弟子さんの間が27年という(;・∀・)

★トークショー

■牛ほめ 桃花さんのぶっとんだ与太郎が(笑)

■鶴瓶さんに習ったという「長短」
なんか鶴瓶さんが憑依していたようなお話でした。

面白い二人会ではありました。
30分コースの井戸の茶碗ってのは聴いてみたいとも思いました。

これが志の輔さんがもし矛盾する発言をしたとしたら…私はにやにやしながら、志の輔さんが矛盾しとるちゃーっていうだけです。惚れた欲目ってやつです。

また遊びに来てな~(・∀・) 待っとるちゃ。