結局、どこの日本酒がおいしい?【サケニサカナQ&A】#5
楽しみ方やつくり方、お酒の種類など、意外と知らない日本酒のあれこれ。奥が深い日本酒の世界の、いまさら聞けない基礎知識や疑問・質問を解説します!
「どこどこ(地名)のお酒はおいしい!」とか「こんな特徴がある!」とか、どうやら地域によって味の違いがあるらしい。ツウの会話を聞いてそんな風に思っている人も多いのではないでしょうか。そこで、今日は「結局、どこの日本酒がおいしいの?」という疑問にお答えしていきます。
Q.米どころは日本酒がおいしい?
A.お酒の原料は「米」と「水」。そのため、米どころと言われる地域はおいしいお酒の条件が整っていると言えます。一方で、お米には、ワインの原料であるブドウのように特徴的な香味がありません。各蔵元が、水や米のバランスや、様々な工夫によって理想とする味を追求しています。だからこそ、同じ産地の蔵元でも、その味わいは様々。その土地の食べ物に合ういろいろなお酒が造られていますので、ぜひ飲み比べてみてください。
Q.宮城の日本酒の特徴って?
A.海の幸山の幸に恵まれた宮城県では、季節ごとに新鮮な魚介や青果物が食卓に並びます。新鮮な素材は、刺身やお浸しなど素材の味わいを生かしていただくことが多いので、全国的にみると宮城のお酒は軽快で香りのおだやかなお酒が多いです。また、宮城の蔵元の多くは出来立てのおいしさを商品にして提供したいという強い思いから、爽やかでフレッシュなお酒を造る傾向があります。
Q.同じ名前(銘柄)なのにラベルが違う!これって何?
A.それぞれの蔵元では、様々な食の場面でおいしく頂けるよう、お米の種類や磨き方(精米歩合)を変えたり、香りのタイプを変えたりしていろいろな商品を造っています。香りのタイプや味わい、価格が商品によって違いますので、お店の人に聞いて特徴を知り、好みの日本酒を見つけてみてください。